鉄道会社によっては輪行の袋にきっちりと入っていなければ乗車あるいは駅構内への立ち入りを拒否されることがあるといいます。
ブロンプトンの自転車を買うときにサービスでもらった輪行カバーは転がし用の仕様であるため駅構内にそのまま入るのは憚られるものです。かといって2017年の年頭購入キャンペーンで先着当選したころが〜るというのはちゃんとした輪行袋ではありますが、ブロンプトン自転車のコンパクトさに反してお世辞にもコンパクトとは言い難いものです。最初は「やったー、ブロンプトンの純正輪行袋ゲットだ」なんて喜んだのも束の間、よく見たらこんなの使い物にならんじゃないのって思います。
そこで考えた末当初おまけでもらった輪行カバーが袋状になっていないので袋に、いや袋にもなるように改造してしまえばコンパクトさを維持したまま転がしと袋綴じとに対応できるじゃないか。
やってみました。
ブロンプトンの輪行カバーをハイブリッドタイプに改造
元の形
▼もともとの輪行カバーは軽くて薄くてコンパクトでハンドルかサドル後ろに付けられる袋入りです。
▼広げてみてもコンパクトであるのがわかります。さらにサドルの形に沿って縫製されているのでまさにブロンプトン仕様です。
▼被せてみるとサドル部分の出っ張りにもちゃんと沿っているのと下はキャスターがむき出しですから転がすことが簡単にできます。
▼裏返してみるとタイヤやキャスターが見えるのはもちろんですが、そのため袋状にはなっているものの閉じられるだけの余裕はありません。ここが閉じるように改造すればいいんです。
材料
▼用意した材料は黒くて薄くて軽くて頑丈で撥水性の良さそうな布と言いたいところですが全てを満足できる素材はそうそうありません。妥協できそうな布を行田市の安い生地やさんキャロットで1メートルほど調達。本当は50cmもあれば十分なんですけど販売が1メートルからなので。あと80cmのファスナーも同じ生地やさんで調達。
手順
これが正しいというつもりはありませんが一応ぼくが行った手順を残しておきます。
1mで買ったつもりの布でしたが少しプラスαされてて長手方向をそのまま使えました。
- 80cmのファスナーの前と後ろが50mmぐらいずつ余るように余裕を取って重ねて縫い付ける(両側)
- ファスナーの幅含めて200mm+αぐらいになるように布を切る
- 布を輪行カバーの底部に載せて位置決めする
- このとき輪行カバーの開く側と増設ファスナーの開く側を合わせる
- 輪行カバーの折り目と増設開閉ファスナーの合わせ目が合うように
- 位置決めは輪行カバーからファスナー開口線まで6〜7cm
- 布と輪行カバーを縫い合わせる
- 増設ファスナーを収納したときの固定用の面ファスナーを内側に縫い付ける
ざっと以上の手順なんですけど言葉では語り尽くせない細かな手順も実際にはあります。
完成
▼増設開閉ファスナーと布を折り返して面ファスナーで貼り付け収納した状態。
▼展開した状態の裏側。
▼増設ファスナーを収納した状態(=通常仕様)ではキャスターが接地して転がせます。
▼増設ファスナーを展開してブロンプトンを収納した状態を下から見たところ。ちゃんと収納できてます。ちょっと布が余り気味なのは素人工作だから仕方ないです。
▼裏側の様子。自動車に引っ掛けて載せて撮ってます。
▼増設ファスナー部を収納した状態で内側を見るとこんなふうになります。面ファスナーで片側3箇所ずつ固定しているので転がしているときにだらしなく落ちてくることはないと思ってます。
今日はこう思ったよ
これでハイブリッドになりました。駅や空港や乗り物内ではブロンプトンを全て収納した状態にでき、転がして大丈夫なときには同じ輪行カバーを変身させて転がしモードにもできます。
作業時間は4時間ぐらいかかりましたが満足できるものができて良かったです。
オマケ
ブロンプトンの輪行カバーの絞る紐の先端についているプラスチックのコードストッパーは2個がくっつきます。なんか形が変だなあと思って合わせてみたら嵌まりました。良く出来てます。