某イベントに出てIT(特にWEB)業界と製造業の間のキャズムを感じた

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photo credit: WeNews via photopin cc(写真は本文とは関係ありません)

あるイベントといってもなんてことない某企業のシステム操作説明会です。
発注側企業のシステムに受注側企業のユーザーが入って納入部品の環境保全に関する情報を入力するやり方を説明する集まりです。

ときどきこういうイベントはありますが、自分もときどき傍聴に参加することがあります。
小さい会社の場合、誰がどれの担当という感じで決まっておりませんので、そのときたまたま行けそうだったり、上席の気分で「今回はお前行ってきてくれや」という感じで指名されたります。

このイベントの目的は受注側企業が今まで半ばアナログ的に単発的に提出していた環境関係の情報を発注側のシステムに登録して一元管理をしようというものです。

このようなイベント(説明会)に参加するのは久しぶりだったので、なかなか新鮮な体験ができました。
というのも最近いろいろな方のブログを読んでいてネット業界を中心とした最新情報を結構早めに知る機会が増えたと自分では感じているのですが、その普段の感覚とこのイベントとの差があまりにも大きかったのです。

説明会の目的であるシステム操作の説明といってもOHPでひたすら画面のハードコピーを表示して説明するだけなのです。
ほかにも首を傾げるようなことがありました。

キャズム

質疑応答のときに、ある協力会社さんが質問していました。

すでにそのシステムに登録して使おうと試みているようなのですが、IE(インターネットエクスプローラ)8でないとアクセスできないというのです。

IEは自動的にバージョンアップされていていつのまにかバージョンが合わなくなってしまっていてアクセスできなくなっていたらしいのです。
そのことを紹介されたサポートセンター(基本的なパソコン操作に関してはシステム屋に相談するよう紹介されている)に問い合わせたら
「では新しいパソコンを買ってください」
と言われたらしいwww

失礼ながら噴き出してしまいましたが、笑い事ではないのです。

このイベントを主催している側のこの場の責任者らしき人が
「確認し直します」
ということでとりあえずこの件は物別れになりました。

登録ソフトの説明なのにOHPで説明するのみというのもどうなのでしょうか。
実際ダミーデータでも登録して見せてくれればイメージがつかみやすいと思うんです。

部品すべての環境対応状況を登録するソフトの説明なんですけど、実際このソフトを作ったのは製造業ではなく間違いなくIT業界の人が作ったはず。

まだ使っていないがおそらく使い勝手は良いものではないと想像できます。

話は変わりますが、普段我々がインターネットで見るwebサイトのほとんどは雑誌レベルの意識で見ているのではないでしょうか。

つまり不特定多数の人が見ることを想定すると見やすさ、操作のしやすさ、注文ボタンへの導線などが重要な要素になってきます。

それは大部分のサイトは何か売りたいか、売り上げにつなげたいのだから見込み客が逃げないためにも操作性や優れたユーザーインターフェースが重要なわけです。

しかし、この説明会にあったようなケース、たとえ数百人だろうと特定のユーザーしか使わない閉じられたシステム、しかも使う対象者が下請け(死語かな)なのでどんなに不満を感じても使わないわけにはいかない!

ですから使わせる側の親企業もそんなに親身になって操作を会得しておこうとは考えないのかもしれません。ましてや大勢の前でデモしてみせるなんてとんでもないのかも。だってこっちはなんとしても使わないと取引継続に関わりますからね。

こういう説明会に出ると普段見ているニュースやブログなどのレイヤーと天地の違いがあるように感じてしまいます。

実際にはここに集まった人たちは紛れも無く日本の製造業を支えている人たちなんですけど、ITというかパソコンの操作に関してはすごくレイトマジョリティか下手したらラガードなのかもしれないんです。

そして説明する側、つまり発注する大手メーカーの担当者さんはそこそこ給料は高いだろうから普段の生活スタイルはもしかしたらアーリーアダプターグループかもしれません。しかし説明会でラガードの我々に説明するときはレイトマジョリティレベルに来てくださっていると思います。

そこにはキャズムがあるはずですが、飛び越えてきているためきっとすごいストレスを感じながら仕事をしているのではないかな。

あるいは説明する側の人たちも結構レイトマジョリティだったりするかもしれません。

勝手な想像ですけど。

今日の吉田哲也はこう思ったよ

製造業それも電子部品も含むような部品をつくる製造分野でも閉じたシステムを扱うとなると妙に動きが保守的になるように見えるし、話の内容がわかりにくくてじれったさを感じたからこんな説明会の最中にもかかわらずこんな文章を書いていました。

あ、話がわかりにくくてじれったくても「じれってーよ」なんて発言してはいけませんよ。相手は泣く子も黙る○○社の発注担当者様たちなんですから。

まじめに仕事しなくてすみません。