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アルビン・トフラーの「第三の波」すごい洞察を知ってこれからどうあるべきか考える

この記事は 約7 分で読めます。

2013-06-24 16.22.24
アルビン・トフラーの第三の波を読んだので感じたことを書かせていただきます。
この書籍はもはや古典といってもいい本なのかもしれません。それに刊行当初は大ベストセラーになったようで、今更何をか言わんやなんです。夏目漱石の坊ちゃんの書評をするようなものでしょうか。

書評などというおこがましいことはするつもりはありませんが、いろいろと熱く感じたことがあるので全くまとまらないことは覚悟の上で述べさせていただきます。


著されたのは1982年と中途半端に古いですが、実に書いてある内容が新しいのです。

まるで未来を見ながら、iPhoneやiPadを見ながら書いたかのような未来予測の散りばめられた記述に舌を巻きました。

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要点

第一の波は農耕牧畜などによる地産地消≒プロシューマー≒生産者かつ消費者の文明と定義している。

第二の波は産業革命による工場製工業ですべての分野(生まれてから死ぬまで関わるすべて)において規格化された社会。

そして第三の波は個々の人々による社会活動が主体になり、国だとか企業だとかの枠組みでものごとを考えるのは流れに合わなくなってくる。

つい数十年前まで全盛だった第二の波とはすべてを規格で満たすマス社会だったのです。

大部分の国では工場がもっとも進歩した生産主体と考えられていたので、その手法を学校、病院、役所その他あらゆる組織で工場の原則が採用されました。

あらゆるところに波は押し寄せている

従来型の企業経営はもちろん、政治制度も変わらないままでは世界の動きに対応しきれなくなっています。

日本でいえば、終身雇用制度の崩壊だったり、年功序列だったり。

世界規模では生産拠点が途上国にどんどん移行していますが、先進国の雇用が逆に不安定になっています。

これは富が世界で均一化の方向に進みつつあるということを現しているのではないかと思いました。

今まさに寄せてきている

今日の社会を切り刻んでいる最大の政治的緊張は、第二の波派と第三の波派の闘争である。政党や政治家はさまざまなことを言うが、彼らの争いを煎じつめれば、結局は衰えゆく産業社会の中でだれが一番多く残り物を手に入れるかということになってしまう。つまり、沈みゆくタイタニック号の甲板で、デッキ・チェアの取り合いをしているようなものなのである。
p36より

的確な表現を使っていると思います。
毎日のニュースで目にして確かに感じるのは、第二の波の社会が終わりつつあり、第三の波が確実に押し寄せているのではないかということです。

そんななかで我々はなにをするべきか。どうあるべきかです。

自分の個性を活かすような生き方を探して実践するべきでしょう。

1つのメディアだけの情報を鵜呑みにしないでいろいろなソースにアクセスして自分としての意見、生き方を持つべきです。

基本はもちろん大切ですし、さらにプラスαの価値を個人としても出してゆかないと生きていけない社会になりつつあります。

大企業や公務員に就職して安泰の時代ではない(公務員は安泰かも知れませんが)ので、いつでも一人で生きていけるような価値の創造を常に念頭において日々生きていくようにしましょう。

未来予測

1982年はアメリカではインターネットの研究がだいぶ進んでいたのでしょうか。
ただそれにしては、あまりにも的確に今日の様相を予測しています。

SOHOだとか、すべてネットでつながって地方と都市部との差が縮んでくるとか。

まあ、相変わらず都市への一極集中という状況には変わりありませんが、ただネットの普及で確実に地方に住んでいるワシのような田舎者が情報らしきものを発信する機会があったり、世界中の人が同時にテレビ会議できるような環境(Google ハングアウトのような)は整い、フラットな社会が来ているというイメージにはなっています。

かなり読み応えあり

全部で600ページ近くあり、ワシの読書速度の遅さからいって読了までに半年以上かかってます。

非常にまとまりのない感想文になってしまっておりますが、なぜこの本を読んでみようという気になったかというといくつか理由がありました。

  1. タイトルが魅惑的・・・なんとなく次の波みたいなタイトルって興味が湧くじゃないですか。
  2. 著者の名前に聞き覚えがあった・・・誰かと勘違いしているかもしれませんが、なんとなく聞き覚えがあった著名人のような気がしたのです
  3. 古い書物の割にはAmazonで販売順位が高かった
  4. ベストセラーの単行本を読むよりはロングセラーのものを読む主義

順位が高いということは人気があるということで、新しい本で順位が高いのならわかるのです。でも新しくない本なのに順位がまあまあ高い。順位が高い=人気があるということは読んどいて損はないかな?って感じたのです。

他にもたくさんあった気になるポイント部分を引用しておきます。

日本でも、スイス、英国、ポーランド、米国、ソ連でも・・・要するに第二の波の世界ならどこでも、こうしてほとんどの人は規格化された生活軌道に沿って生きることになった。核家族の中で育ち、工場的な学校で集団教育を受け、官私いずれにしても巨大な法人組織の中へ入っていく。第二の波は、人間のライフ・スタイルのすべての面を支配するのである。
p52

第二の波の原則で一番よく知られているのが規格化である。いうまでもなく、産業社会は何百万もの規格化された製品を生み出す。だが、いったん市場が社会の中心に据わってしまうと、コーラの瓶や電球や車のトランスミッションだけでなく、もっともっと多くの物が規格化されることは案外に見落とされている。はじめてそれに気付いたのは、もう八〇年も前にアメリカ電話電信会社を設立し巨大企業にまで育てたセオドア・ベイルだった。
p72

第二の波の社会では、規格化は作業工程だけでなく従業員の採用法にも及んだ。規格化されたテストが、とくに公務員の場合などには、不適格と見られる者を選別するために用いられた。企業の賃金体系は規格化され、同時に社員の福利厚生、昼食時間、年休、苦情処理にも規格ができた。
p73

上記の引用を読んで、これらの事実がいちいち崩れている現実を今感じませんでしょうか。

かなり長い論文ですが、読み進めるたびに、あるあると頷ける箇所が多々あります。

これからの社会がどうなって行くのかという洞察が非常に明確に書かれている本なので読まれたことのない方は、あまりに長くて面倒臭いと思いますが、ご一読されてみてはいかがでしょうか。
(長いといってもレ・ミゼラブルとかモンテ・クリスト伯とかほどではありません)

NEWSポストセブン|コーヒー専門店に「第3の波」が到来 脱スタバ目指す戦いへ

アルビン・トフラーは世界的ベストセラーとなった『第三の波』の中で、経済の動きを“波”としてとらえ、新しい潮流が古い文化や社会を押し流すと言った。いまだ堅調の第2の波系vs新顔の第3の波系vsよみがえった喫茶店――業界のパイ拡大を推し進めながらも3者入り乱れた戦いは激化し、日本のコーヒー文化は進化していきそうだ。

このようにニュースの一部でも第三の波というフレーズが使われることがあります。
社会の変化を読み解くキーワードとしてこの本は非常に有用であることがわかりました。

印鑑と原発 : つぶやきかさこ

再選した35歳の千葉市長が、
役所は「ハンコ、印鑑を忘れた市民に出直しさせることを不思議に思わない体質」
とツイッターでつぶやき、
日頃の内部決裁でもサインに改めるよう指示した。
このつぶやきに印鑑業者が猛反発。
自分たちの仕事が少なくなることを危惧したからだ。

こういうことが日本中あるいは世界中で起こってどんどん加速していくのではないでしょうか

あとがき

ほんとうにまとまりのないまま記事を公開しますが、600ページ近くある本の内容を的確にまとめて数千文字にするのは今のワシにはちょいと不可能と思われましたのでまとまりのないままで失礼します。

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