2023年函館2泊3日の記録を残しておく。最初に函館に行ったのは2020年でGOTOトラベルだったかキャンペーンで旅費が安くなっていたときだ。
過去の記事および写真の日付などを見直したらなんとほぼ同じ時期に行っていたではないか。つまり一番なにもなくて安い時期を狙って行ったのだ。
ということで例によって誰も得しない内容だがもしかしたら2泊3日で函館を旅行しようと思っている人のスケジューリングの参考になるかもしれない。
最初の函館旅行
最初の函館旅行は約3年前の2020年11月21日~23日の3日間で、今回は2023年11月22日からの3日間という判で押したような近い日取りだ。
そのときは1日で1記事、合計3記事書く元気があったが今回はない。っていうかそこまで記事を分けたとしてもPVが跳ねるわけでもなくそんなに検索に引っかかるわけでもなく需要はそこまで多くないので今回は頑張らない。
もしご興味があれば読んでください。
VLOG撮るのダルい
前回の函館旅行のときはめちゃくちゃ頑張ってほとんどの場所でVLOGを取りつつ喋った。もともと喋るのが苦手です。
だから今回はVLOGほぼ撮ってない。ほぼというよりまったくと言って良い。あとで編集するのもダルいです。
だからYouTubeでよく見かける旅行VLOG撮ってる人って本当にすごいなと思う。マネできない。
その代わり今回はミラーレス一眼で写真は撮りまくった。何枚か以下の訪問先ごとに載せておく。
行程
1日目 レンタカーで長距離移動
大宮から北海道新幹線はやぶさ
なんと関東から北海道に行くのに飛行機を使わずに今回は新幹線を使った。
だって陸路のほうが安全じゃない?飛行機は落ちたら近似値100%で死ぬけど、列車事故なら助かる可能性は何%かあるよね?もっとも青函トンネル潜ってるときに東日本大震災レベルの地震が起きたらヤバいだろうなって思ったけど。
そこだけは心配だったがまあとにかく無事に帰ってこられてめでたしだ。
北海道新幹線「はやぶさ」と秋田新幹線「こまち」が連結して盛岡まで行き、そこで切り離して「こまち」が先に出発する姿を見送った。
どうということはないシーンなんだが滅多には見られないのでちょっと嬉しかった。
ちなみに切り離した後の先頭車両と後尾車両の連結部分の穴はちゃんと自動でフタが閉まるんだ。
そして北海道新幹線「はやぶさ」は青函トンネルを潜る。これが怖くてまじで嫌だったんだが往復とも大丈夫だった。なんと海底より100m下にトンネルが掘られているそうだ。これを「100mも!」と見るか「たった100mだけ?」と見るかは個人によって違うだろうが専門家が分析してそこまで壁があれば大丈夫と判断したんだろう。
とはいえ北海道新幹線が開業したのが2016年ということだから東日本大震災(2011年)の揺れを経験していないわけだ。どんなにシミュレーションしているとしても実際の揺れを経験していないのはちょっと怖い。
これが「2011年の震災でもビクともしなかった」というのならなお安心なんだが。
ちなみに北海道新幹線の終着駅である新函館北斗駅という名称はなぜ新とつくのだろうか。新大阪とか新横浜とかならもともと別の場所に大阪駅、横浜駅がありその名前をもらって新を冠するならわかるが、函館北斗駅という駅はどうもなさそうなんだ。不思議だ。
新函館北斗駅からレンタカー
ツアーのプランでは新幹線の終点である新函館北斗駅からはこだてライナーという在来線に乗り換えて函館駅まで行くのがセットだったが2回めということでちょっと周辺も行ってみようとなりレンタカーを借りることにして途中下車した。
2023年時点での新函館北斗駅周辺はなにもないところで、駅を降りたら数社のレンタカー屋しか見えないという景色だ。
テンション上がってて写真何も撮らなかった。興味があればグーグルストリートビューで見てほしい。
ニッポンレンタカーで借りたが今回ニッポンレンタカーを利用した理由は函館駅で乗り捨てたときの価格が安かったことだ。11時から19時までで4500円ぐらいだった。しかも北海道って燃費が良くなるからガソリンも3リットル弱しか使わなかった。
大沼で元祖大沼だんご沼の家
レンタカーで向かったのはとりあえず下調べをしておいた大沼だ。
まずは嫁氏が行きたいと言っていた団子屋に行く。1個600円ぐらいだったかな?デフォルトが醤油ダレでオプションが胡麻餡か小豆餡だ。いずれにしても美味い。
団子で腹を満たしたら一応大沼国定公園へ行ってみる。
晩秋で紅葉は終わってしまっているし、そうかといって雪もまだまったくないこの時期は写真を撮るにはちょっとおもしろくなくこの一枚もパッとしないことは承知だ。
奥に見える山頂が変な形の山は北海道駒ヶ岳らしい。
函館山ロープウェイ
ロープウェイのガラス越しに撮ったのでガラスが映り込んでしまっている。
展望台
夜景ほどではないが昼間に見る景色も乙なものだ。嫁氏は夜景は一回見たし、あの混雑には耐えられないからこれで「十分満足」と言っていた。
ちなみに冬だとロープウェイで上がるしか選択肢がないが、それ以外ならマイカーで上がるとか徒歩やら電動自転車やらで上がるという手もありより混雑を避けて夜景を見るチャンスがある。
函館回転寿司函太郎
函館へ行くのは2回目だがやはり、海鮮ははずせない。函館へ行ったらぜひとも函太郎の寿司を味わってみてはいかがだろうか。チェーン店だが美味い。美味すぎる。まるで十万石の饅頭のようだ。
レンタカーを返してホテルへ徒歩で行く
ホテルの様子については別の記事で述べたい。
ホテルより徒歩で元町へ行って散策
ホテルは駅前だったが元町は市電で何駅か行った先だ。したがって徒歩で行くには少々時間がかかるが幸い雨は止んでいたいので傘を持ちつつ徒歩で行った。
目的は特に無いが繁華街なので行くだけでうきうきする。それと晩ごはんもどこかで食べる。っていうかラッピで食べようと決めていた。
この赤レンガ倉庫の写真は雨上がりの濡れた地面にライトが反射していい感じに撮れたと思う。キヤノンの立派なレンズではなくオールドレンズ(7000円ぐらいメルカリ)で撮ったのだ。
レンズは大事だがいちばん大事なのは良い写真を撮りたいという欲望だろう。欲望強く写真に夢中になりすぎて嫁氏は機嫌が悪くなった。
函館市民のソウルフードを楽しむ
ラッキーピエロというファーストフード店ぽいお店が函館市内だけで17店舗ぐらいある。そして他の大手チェーン店の侵略を許さない。
元町の海沿いにあるラッキーピエロは常に長蛇の列だが、すぐとなりのスターバックスはそうでもなさそう。ローカル店が世界規模のスタバを凌駕していて気持ちいい。
写真はチャイニーズチキンカレーという料理でファストフードではないがオーダーして席についてからほとんど待つことなく届いた。
ただ正直言って一番人気のチャイニーズチキンバーガーにも入っているチャイニーズチキンの唐揚げというやつは個人的に好みの味ではない。不味くはないがしばらく要らない味だ。濃すぎる。
2日目 坂を制覇
朝市きくよ食堂
嫁氏が朝はぜったい朝市に行ってウニ丼を食べると言っていたので自分も本場のウニは美味しいと思うから反対するまでもなく食べに行った。
しかしウニはもはや庶民の手の届く食材ではなくなっている。三色お好み丼というので一品にウニを選んだが少ない。それでも美味しい。
路面電車で函館どつく前
朝食後はとりあえずどこかへ行こうということになり函館どつく前まで市電で行ってみることにした。そこへついてから「せっかくだから坂を全部覚えながら写真撮っていこう」ということになり楽しく歩いた。
函館どつく前の駅に関しては終点ではあるが写真撮りそこなった。
坂道すべて写真撮影したつもりだった
魚見坂(左)回遊してくる魚を見るのによい場所だったことからこの名がついたとされる。
船見坂(右)船見町誕生とともに坂の名前もついた。港を行き来する船がよく見えた場所に由来する。
千歳坂(左)かつて坂の東に神社がありそこに千歳の松というのがあったことに由来する。
幸坂(右)坂下の湾を埋め立てた場所が幸町といったので幸坂となる。
姿見坂(左)常盤坂付近にかつて遊郭があったように、遊女の姿を見ることができたことによる。
常盤坂(右)別名「見返りの坂」「芝居町の坂」ともいわれる。豪商大石忠次郎の屋敷がありそこに「義経腰掛けの松」という銘木があったので転じて常磐の松、さらに常盤坂となった。見返りの坂は遊郭が近くにあり名残を惜しむ客が見返りしたこと、芝居町の坂は芝居小屋があったことによる。
弥生坂(左)明治12年の大火後、2本の坂を1本の大きな坂にし、発展を願って春を意味する弥生の坂と名付けた。
東(あずま)坂(撮ってない)明治12年の大火までは弥生小学校の東半分に浄玄寺という寺があり、寺の下に坂が二本あり東側が東坂,、西側を浄玄寺坂と呼んでいた。大火後に坂は一本に整備され東坂の名前が残った。
この坂を下りきったところにアンジェリックボヤージュという超絶人気のクレープ屋さんがある。ここに行って30分弱ならんで買って食った記憶をこのあと述べる。
基坂(左)この坂の上には旧北海道庁函館支庁庁舎があるのも関連するかもしれないが、「里数を測る上で基点となる元標が坂下に建てられていた」ということによる名称。
日和坂(右)かつては広い港を一望でき、空模様を観察できたのでこの名がつく。
八幡坂(左)かつてこの坂を登りきったところに函館八幡宮があったことからこの名がつく。
大三坂(右)坂の入り口にあった郷宿の家印が大三ということに由来する。郷宿とは地方から奉行所へ公用で訪れる人が泊まる宿。それでは家印の大三とはどんなものかとネットで調べたがわからなかった。
大三坂のさらに上はチャチャ上りという腰を曲げたおじいさん(アイヌ語でちゃちゃ)のように登らないと登れないほど急な坂がある。
二十間坂(左)明治12年の大火後、防火帯として20間(1間は約1.81m)幅の道路を作ったことによる。
南部坂(右)江戸幕府が蝦夷地を直轄していた時代に南部藩の陣屋がこの坂沿いにあったことによる。写真の左石垣あたりにあったらしい。
谷地坂(撮ってなかったことに帰ってから気づいた)かつて遊興地であった谷地頭方面へ通じる坂であったことからこの名がつく。ただし大火後に区割りが変わり必ずしも現在は谷地頭へ通じていない。
護国神社坂(左)坂を登りきったところに護国神社があるため。写真は護国神社を背にして両側に常夜灯を入れて写したもの。
あさり坂(左)1878年に行った発掘調査で古代人が食したとされるアサリの貝殻が多く見つかったため。
青柳坂(右)
(右)函館山の麓には下記のような名前のついた坂がある。これらをすべて見て回るのも一興と一通り見たつもりであったがうっかり1つか2つ写真を撮り損なったのがあり中途半端に終ってしまいすこぶる残念。
旧函館区公会堂
入場料払って中も見たがネタバレになるので写真は外観だけにしておく。
補修工事の様子をビデオで流していたがそれを見てから各部屋を見るとなお感動が大きくなるので絶対おすすめだ。
アンジェリックボヤージュ(クレープ)
写真撮ってない。
毎日材料がなくなり次第終了とのことで午前中早めに(開店後まもなく)行ったが、すでに何組か並んでいた。東坂に沿って並ぶよう指示される。
待っている間に案内専門のお姉さんがメニューの内容についていちいち質疑応答してくれる。
我々が店に入る頃には結構な行列ができていたようだ。店に入るとさらに何組か並んでいたが、店の中のほうが作っている様子とか見られるので外で待つよりはいくらか気が紛れる。
我々の番がきてオーダーするがワシは特に期待していなかったので一番安いやつを頼んだ。嫁氏は和栗入を頼んだ。
出来てくるまでには5分程度の待ち時間だったろうか。
ちなみに会計は現金のみでレシートにはインヴォイス番号が書いてないので非課税業者ということか。立ち食いするのもナンなのですぐ近くの公園へ持ったまま歩いていった。
旧箱館奉行所跡で食う
すぐ近くの公園といえば元町公園だが、海側から公園に入ってすぐのところにある亭(ちん)に座って雨をしのぎつつ二人で食べた。
クレープは美味しかった。
旧イギリス領事館
ここも旧函館区公会堂と同じく前回は外から見ただけで中には入らなかったので中にも入るしお茶もする。
入館料は400円ぐらいだが、旧函館区公会堂とか前回行った函館市北方民族資料館などと共通券で買うとお得になる。2館共通〜4館共通と行きたい資料館の数に応じて選べるので良いかもしれない。
で、ここの写真は外からは撮っていないのと中については有料施設につき写真の公開は控える。
イングリッシュティーというのか有料お茶スポットで頂いたんだが1枚も写真を撮っていなかったらしい。
函館護国神社
坂をめぐりつつ函館護国神社というところもお参りしておいた。
坂の1つに護国神社坂というのがあるのだ。函館護国神社の御祭神は有名なナントカノミコトとかではなく国のために命を捨ててくださった一般の人だ。数千人の御霊を神として祀っている靖国神社と同じような感じだろうか。
函館公園
坂をどんどん探求して谷地頭方面へ行く。紅茶をがぶ飲みしたせいでトイレに行きたくなる。
ということで特に予定していなかったが、函館公園がすぐ近くにあったのでトイレを借りた。
ここの公園はまだ紅葉が残っているようだがトイレにまた行きたくなりそうなのと、雨が本降りになりそうだったので最後の青柳坂を撮影したら早々に退散する。
青柳坂駅に戻ってそこから市電で赤レンガ倉庫に向かう。目的は昨日見たアクセサリー屋さんをもう一度見たいらしい。
赤レンガ倉庫
函館の赤レンガ倉庫はいくらでも写真を撮りたくなるがあいにくの雨なのでカメラが濡れては大変とただ行っただけだった。嫁氏がアクセサリーを見飽きるのをただ待っていた。
3日目 贅沢に時間潰す
チェックアウトして荷物預けておいて最後の観光
ホテルに荷物を預けておいて再び函館公園方面へ行くことにした。
当日は雨がふりがちだったので予定をカチっと決められずちょっと残念な気分になる。
天気が良ければどこにでも行こうというふうにできるが、雨だとなるべく屋内で過ごせるようなところを狙う。
函館公園
実をいうと前日の坂撮影イベントであさり坂を撮ろうかなというところで猛烈にトイレ(小)に行きたくなり函館公園がすぐ近くだったので行ったのだ。それだけではなく雨も降り出してきてしまったのであさり坂は手早くスマホだけで撮影してお茶を濁したという感じだった。
そういったわけでなんか不完全燃焼な状況だから再度撮影に行った。
まあ結局谷地坂と東坂を撮り損なっていたのであさり坂だけ撮りなおしたからといってコンプリートではないんだけど。
それはそれとして函館公園ではまだ楓だか紅葉だかが真っ赤な状態で残っていたので良いのが撮れた。
喫茶想苑
喫茶店については別記事で詳細を残しておく。
函館のジャズ喫茶で唯一行った店がここだったので少々意気消沈して市電にて赤レンガ倉庫街へ向かう。最後の昼食をとるためだ。
昼食をラッピの隣のカリフォルニア・ベイビーにて
函館最後の思い出にと昼食もラッキーピエロでと思っていたのだが、どうにも混んでいてすぐには座れそうもない。恐るべし函館ラッキーピエロ。
仕方なくあまり混んでいなそうだったラッピ本店となりのここカリフォルニア・ベイビーへ行った。こちらも異国情緒を演出している食堂兼カフェだ。
こういうところへ来たら変化球をオーダーせず当店一番人気というメニューを素直に選ぶ主義なのでこのシスコライスというのを頼んでみた。
ご飯にミートソースみたいなのがかかっていて一本ソーセージも乗っかっている。脇には少々野菜とポテトサラダが添え物としてある。まあまあ美味かった。
ただこのへんにきて感じるのは観光地へ来てあれやこれやと美味いものを結構食い倒れるほど食ってきたが毎食まいしょく名物ばかり食ってるとさすがに嫌になるなということ。
このシスコライスも美味いことは美味いんだが一生食わなくてもぜんぜん後悔しない。
やっぱり普通のごはんと味噌汁と焼き魚みたいなのの組み合わせが毎日食っても飽きないんだなあとつくづく思う。
函館駅中タリーズで時間潰す
スタバとかタリーズとかチェーン店の喫茶店にブログ執筆リソース(労力)を使うのはもはやタイパもコスパも合わないので触れない。
函館ライナーと新幹線乗り継ぎで帰宅
往復ともに同じ交通機関をつかう旅行なのあるが、往路は新函館北斗駅で下車した。だが帰りは函館駅からちゃんと乗って帰る。
函館駅は終着駅でそこから先には一切鉄道が敷かれていないし、今後も永久に敷かれることはないだろう。という感じのホーム構造だった。
感想
函館2回目の旅行の感想を少し述べておく。
函館って狭い街だから1泊2日あれば回りきれちゃうなんて最初は聞いていたので2度も行くなんてもったいないと自分で思ったものだが2度行けば行ったで何かしら新しい発見はある。
例えば昼間の函館山からの展望なんてほとんどの函館一見さんは一生見ないだろうし、函館公園のすばらしい紅葉も2回目で発見した景色だ。
さらにすべての坂を制覇して写真に収めたかったがなんと1箇所か2箇所高いカメラで撮影しそこなうという失態を犯してしまった。ひょっとして3度目への伏線?
ないない。
俺は一生を中山道にささげる男だからもう函館へ来ることは無いと思う。よほど嫁氏からまた誘われない限り。
あとは道が広くて走りやすいし、市電の客は皆ていねいに挨拶して降りるし気持ちのいい街だ。
他の観光地、例えば山口県の萩へ行ったときも強く感じたが、強烈な観光地って過去にそこに住んでいた民の影響力が現代まで続いているから現代の人はその資源によってお金を得られるんだなということ。
観光地は一朝一夕にはできないんだよ。過去にすごく傑出した人が出たとか、傑出した人はでていないけど多くの住民が結束して街の整備に尽力した結果として人を呼べる魅力のある街になるんだよね。
函館もそんな街だと感じた。