何週間か前から自転車のスタンドを無くしたいという願望がふつふつと沸き起こり、いつしか燃えたぎる炎のように激しく渇望し、なんとかしたいと考えていました。
といってもアイデアはすでに世の中の誰かが発明しているもので自分が初めて開発するというものではありません。 あくまでも受け売り、パクリ、模倣の域を出ていません。
そうはいっても何かしら工夫をしたいものですね。
どこかしらにオリジナリティを出し、これは今までのものには無かったという何かを盛り込みたいものです。 そして出来たスタンドを紹介します。
本当はタダでブログ記事にするのはもったいないくらいなのですが、まあ誰かがこのアイデアを買い取ってくれるとも考えにくいのと、このネタがどなたかの目に止まってアイデアを出す人間として雇ってくれないかなあなんてちょっとした邪心も働いています。
ともあれどんなものか。
着脱スタンドの製作
材料準備
▼ホームセンターでバラ売りしているw1/4というボルトを1本とナットを2個買ってきます。ボルトはあまり長すぎても邪魔なので16mmぐらいがちょうどよいです。 感の良い人ならこの時点でもうオチがわかってしまうでしょう。それくらい単純です。
▼自分の場合はたまたま手元に端材であったのですが、直径φ16mmぐらいのパイプを20cmぐらい用意します。ホームセンターで近いサイズは売られています。だいたい1メートルぐらいで売られているかもしれませんが、スタンドとして使うので実際には20〜30cmぐらいしか使いません。 ▼さて次に用意したのは後付けでつけるダイナモのステーです。昔、なんちゃってMTBにダイナモを後付けでつけていました。それの部品を何かに使えるかもしれないと取っておいたものです。 こういう材料が手元になければホームセンターで厚さ1.5〜2mmぐらいの鉄またはステンレスの板を買っておけば使えるでしょう。
材料加工
▼これはちょっと工具が必要になりますが、ナットをパイプでカシメます。カシメるとは締め付けて塑性変形を起こして固定するということです。 会社にあった万力を使いました。 身の回りに万力がない方はホームセンターであるかもしれません。もしなければバシバシ叩いて塑性させるという手もあります。 ▼こんなふうにボルトがまっすぐ入るようにナットの軸とパイプの軸はできるだけ同軸になるように加工しましょう。 ▼次にダイナモのステーをこんなふうに切断してボルトとナットで締め付けます。 ▼ステーとボルトナットとナット付きパイプの重量を測ったら68グラムでした。
▼ちなみに現在自転車についていたスタンドの重さは278グラムです。200グラムの軽量化です。すごいです。
取り付け
▼ボルトが斜め下を向くように合わせて後輪のシャフトに共締めします。
▼そこにナットをカシメたパイプをクルクルと嵌め込みます。
▼そうするとほら、スタンドになりました。
制作費200円ぐらいかな。
▼なんとこのボルト部分にはカメラが付けられるのです。リモコン機能やセルフタイマー機能を使えば走りながら撮影もできちゃいます。ちょっと向きがアレですけど。
普通のM6ぐらいのボルトではカメラは装着できませんが、w1/4という規格のボルトならカメラが嵌められるのです。折り畳み傘の先端とかもね。
- ボルト40円
- ナット10円x2個
- パイプはたまたまあった
- ステーもたまたまあった
ということで今回の制作費は60円でした。
もっと良いアイデアがありましたらコメントまたはSNSにて知らせてください。
ともかく・・・
けっこう重たくて、邪魔というわけではありませんが見苦しい存在だったスタンドを除去できてちょっと幸せな気分です。
しかも取り付けられるスタンドはどうやって走行中携帯しているかというと、折り畳み自転車なのでフレームの中に格納出来てしまいます。
カラカラと鳴ります。いずれこれも改善しましょう。
スタンドのない自転車での生活は断捨離がひとつできて達成感に満ちています。大袈裟ですか。
着脱スタンドについて追記
アルミパイプにナットをカシメただけの棒では強度が不安で、現にナットが取れてしまうことがあるので、これ使おうと考えてます。
つづく・・・
Amazonでも着脱スタンド売ってますね。
【追記】
アルミのパイプにナットをカシメたのだと強度が弱すぎて使い物になりませんでした。
それでステンレスの六角棒に穴を開けてネジを切って、それを接続する形に改良してみます。
▼こんな棒が職場に転がっていたので30cmぐらい失敬して旋盤を使って中心にφ5.1の下穴を深さ20mmぐらいであけます。
旋盤がないとできないのでほとんど参考になりませんね。すみません。
▼ちょっと大きめのホームセンターでないとこの手のタップは売っていないかもしれません。
もちろんAmazonとかでも売ってますが、値が張らないものだけにホームセンターで買ってしまったほうが安いです。
▼下穴にタップでねじ切りするとこんなふうに三脚につけられるネジになります。これを自転車につけてみましょう。
【2016年2月6日追記】
▼長さ調整をして自転車につけてみました。
ネジ規格は合わせてありますのでこのようにピタッとボルトにつきます。
カメラの三脚のネジ規格はw1/4です。別にこのネジサイズじゃなくてもいいんですけどね。
▼長さ調整が意外に大変です。長過ぎても短すぎても自転車が倒れやすくなりますからね。
本当は接地する側にもネジ穴を切って長さ調節用のボルトを入れておくとさらに良いんですけど、ステンレスに加工するのは大変なんです。硬いんです。そのうち気が向いたらやるかも。
▼で、普段走るときはどうするか思案のしどころです。
今はこんな風に空気入れと共締めしておこうかなあと思ってますが、これだとスルッと抜けて落下しやすいです。
これも何か考えないといけないです。
また何か考えついて加工したら追記します。
【追々記】
▼上の写真だと当然ながらスタンドの棒が走行中に落っこちます。付き合ってられません。
そこでこんなふうにちょっとした長穴を真ん中あたりに開けます。なにで開けたかというとハンディのグラインダーです。職場にあったので使いました。
▼そして空気入れを留めている面ファスナーを長穴に通せば走行中に落っこちる心配はほぼなくなります。やれやれ。
一見すると何が付いているのかわからないですが、おもむろにこれを外して後輪の脇にクルクルと装着すれば着脱スタンドだということがわかります。
こう思った。
ステンレス材を使ったので目方は微妙にありますが、それでもシンプルな見た目になったのでまあ良しとしましょ。
やっぱりスタンドが付いていると走りに命かけてないかなあという印象ですからね。もっともぼくはこうなっても命はかけてませんが。