仕事での話です。
出荷管理の女の子がワシのところへ部品出荷の宛て先について確認にきました。
いつもはワシのところへ確認にはきませんが、ワシが絡んだある案件の発送なので聞きに来たのです。
ワシ宛にお客様から来た発送先等に関するメールを彼女にも転送しておいたところ不安があったようです。
そこでふと面白い発見がありましたのでご報告します。
小生さんって駐車場所有日本一の月極さんとおなじくらい多いかもw
発送部品の送り先の個人名は某部署のある方宛て(ここではAさんとします)だと記憶していましたが、出荷管理の女の子送り状をワシに見せて「この送り先はコイキさん宛てで良いのですよね」と確認しにきました。
と、見せてもらった送り状に印刷された宛名をみると確かに「○○会社 某部署 小生様」と書かれています。
あれえ・・・
妙に変だなあ・・・
だってそうじゃない?
「確かお客様から自分宛に送るようにという指示がメールに書いてあったはずなんだけどなあ・・・」
それにしてもそんな名前書いてなかったような気がするんだけどなあ??
不審に思ったワシはすぐパソコン画面で先方様から来ていたメールを再度確認してみました。
するとお客さまからのメールに書いてあるのは
【宛先】
小生宛てに送付願います。
と書いてあります。
これでわかっちゃいましたよ。
彼女が「コイキさん」と思ったのは「ショウセイ」のことで「わたくし」という意味をへりくだって表現しているんです。
そのことを彼女に教えたら「あははははは。あーそーだったんですか。勉強になりました」とのこと。
彼女も結構いい歳ではあります・・・orz
ちなみに誤解を受けないよう一言書いておきますが、駐車場所有日本一(という都市伝説)の月極さんは「つきぎめ」と読むことはクルマを運転することがある大人ならわかりますよね。
昔の言葉に結構でくわします
小生なんて言い回しを使うところが、いかにも東証一部上場の古い古〜い伝統ある会社っぽくてどうなんでしょ?って思いました。
普通の会話ではまず誰も使わないじゃないですか?
それをメールでは使いたいのでしょうか。
別にいいんですけどね。
ほかには別の取引先ですが「小職」という一人称をメールで使う人がいました。
でも小職って調べてみると地位の低い役人がへりくだって使う一人称なんですよね。
もちろんその方は公務員ではありません。
官職についている人が自分をへりくだっていう語
引用:小職 とは – コトバンク
まあ指摘するのも大人げないし恥をかかせて機嫌を損ねるのも損なので放置しておきましたが、別に自分とかわたくしとか使えばいいんでないの?って思います。
それとも大きな会社になるとメールでの言葉遣いについて指示を受けて小生とか小職とか使うように命令されるのでしょうか。
とはいえ、死語になりつつあるような言葉と再会できる機会でもあります。
まあワシも人のこといえませんね。
ワシとか使ってますから。
もっともこれには由来がありまして、高校生のとき教わった古典の先生が神主でして息子にワシと「言わせている」と聞き、これは面白いと感銘を受けたわけです。
自分も将来息子が出来たらワシと言わせたら面白いだろうと考えて現に息子がおしゃべりをし始めた頃に躾け始め、何ヶ月かかかりましたが、ほぼ大人になった今でも普通にワシと言いますし、もちろん親子喧嘩をするときもワシと使ってくれます。
当然息子にワシと言わせているからには親父であるワシも言わない訳にはいかないのでワシという一人称を使っています。
ばかばかしいような話ですが。
今日はこう思ったよ
ということでメールだと臆面も無く小生と書いてしまう人が大企業ほど多い気がしますが、できれば知識の少ない庶民である我々のためにもう少しわかりやすく「わたし」とか「私」とか「自分」とか使ってほしい!
大企業の人同士のメール会話なら小難しい言葉を使ってもらってもかまいませんが、中小企業とくにガテン系の中小企業では知識レベルが劣りますから「こいきさん」宛てに荷物を送ってしまう恐れがあります。
大企業の中の人なら小さい会社の人に易しい言葉で話しかけてください。
そうでなくても小さい会社の人は萎縮しているんだから。