岐阜県の岐阜駅すぐ近くのホテルサンサミットというかなり安いホテルに泊まった記録を残す。
安いだけあっていろいろな点でチープなのであるがホテルの玄関外に行けばいつでも猫に会えるという一点だけですべての難点を許そう。
だからこれから述べる特徴や難点などはほとんど個人的には意味がない。もしかしたら読まれる方が今後岐阜駅前でホテルを探す際の参考に少しはなるかもしれない。
岐阜駅前って南北で違いすぎ
ホテルのことを述べる前にちょっと岐阜駅の南北の違いについて触れておく。あまりにも違う。特に夜。
▼これが北口付近の夜の様子。けっこうキラキラしている。
高いビルあり、大通りを挟んで両側にアーケード街あり。写真だと伝わりにくいがかなりキラキラした街という感じだった。
▼一方こちらが南口
スマホのカメラが自動的に露出補正して少々明るめに写ってしまっているが実際にはかなり暗い。
岐阜駅に最初に降り立った時刻が日暮れすぎの19:30近かったときは街が真っ暗でびっくりした。「あれ?停電してる?」って思ったよマジで。
この南北の違いの理由はおそらく南側にはすぐ近くを旧中山道が東西に通っていてそこの景観を維持させなければならないため開発を無尽蔵に進めることができない。一方、北口はそういった制約がほとんどなく都市開発を進めることができたのではないかと推測する。
南口も少し奥、というか駅から離れていくと結構都市化が進んでいるところもあった。
岐阜駅から徒歩2分ホテルサンサミットの一般的な特徴
以下いろいろ挙げる特徴は決してディスりではないのでご注意を。
◎ 部屋の鍵を預けるときはロビーの個別ロッカー
これは非常に合理的な仕組みを作っていると思った。
普通以上のホテルでは常にフロントにスタッフが常駐していなければならないが、料金の安い当ホテルはコストを抑えるためにフロント常駐はしていない。
それでも部屋の鍵を館外に持ち出されて失くされても困る。そこで小さい個別ロッカーをフロント前に設置し、そこに各部屋ごとに番号を振っておき外出するさいには客が部屋番号のロッカーに鍵を入れて出ていくというわけだ。
もちろん鍵を他人に取られないように任意にダイヤルでロック番号を決めておけるから安心だ。
X カード払いだと一泊につき200円加算
これってカード会社にしてみたらNG行為で取引停止案件なのだとか以前なにかで読んだことがあるが黙認されているだけなのか、それともまだカード会社が知らないだけなのか。
現金払いだと一泊5000円弱なのでさすがにカードのポイントで200円は取り戻せない。しかたなく現金で払った。
ついでにいうと宿帳への書き込みを要求されなかった。聞いてみたら予約時に名前ほか情報は承っているから不要とのこと。そういうもんなんか?じゃあどこのホテルもいまどきほぼほぼ記入要らなくね?
◎ 朝食付きの内容はジュースと軽いパン
忘れていたのだが朝食付きというので予約していたのだった。なんかサービスしてくれたのかなと思ったらそうではなく料金に込みだったのだ。
ものすごく軽いパンと100%ジュースをくれる。ないよりはましでいくらか腹は膨れる。
◎ 温度調節がしやすい混合水栓
名古屋の某ホテルでは蛇口のひねりが水とお湯と別れているタイプだったので最適な温度にするまでに数秒いやもっとかかっていたがこれだと一度設定してしまえば次回から考えずにお湯を出せる。助かる。
こういうところが地味にちゃんとなっているとほかはどうでもありがたいと思う。
◎ ダウンライトじゃないのがいい
▼一箇所写真を撮ったがもう一箇所は天井の中央付近にもダウンライトといっても蛍光管のかなり明るいやつがついていて助かった。部屋全体がそこそこ明るく照らされたのでつまらないムードに浸らずに済んだ。
こういうのでぜんぜん構わないと思う。ムードより合理性を取りたい。
X テレビが小さすぎ
これは20型ぐらいだろうか。ここまで小さいと家でも会社でも使っている27インチより小さくて電源を入れようという気にならない。
一度初期投資するだけなのだからどうか大きいテレビを置いてほしい。
X ベッドそばのコンセントの位置が微妙に無理ゲーww
自前のUSBアダプターを挿そうとするとベッドのマットを頑張って押し下げないと入れられない。さらに入れたあとでもマットの反発で常に上へ押し上げる圧力がかかっているのでアダプターが壊れないかちょっと心配だった。
後付け感があるコンセントなのだからもう少し上に取り付けてほしかった。
△ ドアの鍵が普通の家の玄関ぽい
大抵のホテルの部屋のドアは出るときに鍵を持っていかないとオートロックがかかってしまい、外からは鍵無しには開けられない。
ところがここは自分で鍵を閉めないと開けることができてしまう。ちゃんと気をつけよう。
これはそそっかしい人は部屋に鍵を残したまま出てしまいフロントのご厄介になるということがあるかもしれないので人によって賛否の分かれるところだろう。
◎ 翌朝着る服を入れておけるカゴ
これが地味に便利だった。普通のホテルだとこういうものはないので自分は翌日着る服は椅子の上に置いておくとかしていたが、そうすると椅子に座るときに邪魔だったり、寝る直前にならないとそうやって置けなかったりとなんとなくモヤッとしていたものだ。
それがこれで解決されているなんて素晴らしい。
△ ベッドが狭い
ベットがシングルサイズなので狭いと感じた。もっともいつも自宅で寝ているベッドもシングルなのでこれとほぼ同じ大きさなのだが、ホテルといえばセミダブルとかダブルサイズだったりするのが通例なので「うわ!せまっ」って思った。
まあ寝られないわけじゃないからそんなに悪いとはいわない。
X 冷蔵庫がない
これは致命的にNGポイントが高い。コンビニで冷たいドリンクを買ってきたとしても朝になったら常温になってしまっているのだから。
小型の冷蔵庫は置いておいてほしかった。
もっとも冷蔵庫があったからといって冷えるかどうかっていうのはわからんもんなんだが。
X チェックイン前およびチェックアウト後の荷物預かりしない
これは格安のホテルだから仕方ないといえば仕方ない。
そんなに不平として力説するつもりはないが一応事実としてあげておく。
なにしろほとんどフロントに人がいないことが多いっぽいので。なんか個人経営みたいな感じだ。
ちなみに玄関のすぐ前には高級車BMWがいつも駐車してある。オーナーのなんだろうな。
ホテルサンサミットのすべての難点を吹き飛ばす猫
さてここからはいくつかの難点を凌いで余りあるポジティブポイントだ。
猫好きかつ旅行好きの人は猫がいる島だとか猫がいっぱいいる寺だとかへ行くことがあろう。
しかしここ岐阜県の岐阜駅近くのホテルサンサミットは泊まっているだけで猫に会える。多いときは8匹ぐらい餌を食いに来るらしい。玄関の外でワシを待っているではないか!
ベンチの下には毛布を敷いた箱が4つほど置いてあり寝たい猫ちゃんはここで暖を取って寝られるようにもなっている。
どうやらホテルのオーナーが世話をしてるっぽく車庫の片隅には猫トイレが2個設置してあった。自動猫トイレじゃないので一日に何度かホテルの人が始末をしなけらばならなず大変だなとも思った。
さすがに猫ちゃんは初対面に人間にはそうそう懐かないがそれでもかわいいと思えるのが猫好きの我々だ。
まとめ
ホテルそのものはチープ感満載であるがそれでも冷蔵庫以外特に大問題というような要素はない。
それどころか大勢の猫さんにいつでも会えるという価値はプライスレスだ。
猫好きの人には岐阜県のホテルサンサミットは大いにおすすめしたい。