貧乏サラリーマンで高価な自転車を持っているわけでもなく、ツーリングに行く時間もなかなか作れません。
気がついたら土曜も日曜も働いているなんてことも珍しくなく、1ヶ月に1度も自転車でツーリングに行けないなんてことも多々あります。
そこで先日行った中国出張での手当ももらったことだし、それで健康の為に投資をすることにしました。
前から欲しかったモッズローラーです。
結構高くてとても自分には手が届かないなあと思っていましたが、会社が太っ腹にも1日あたりXXXX円もくれたので9日間で18000円も援助してもらえたことになります。
今回買った3本ローラーのモッズローラーは26000円ぐらいでしたので8000円ぐらい自腹で出しまして買いました。
ではモッズローラーがどんなものなのか紹介しながら組み立てて使ってみようと思います。
世間にはモッズローラーを持ってもいないのにもっともらしく記事を書いて購入を迷っている人を購入に誘導するようなサイトがあるかもしれませんが、自分は全額自腹で買ったものを辛口でレビューします。
結論:走ってて倒れるか
最初に結論から言っちゃいます。
はっきりいって倒れます。なぜ倒れるかというと僕の場合は自転車のタイヤ径が小さいからだと思います。
24インチ以上推奨のところ20インチのミニベロで使っているのでやはりというか当然というかタイヤがふらつきます。
これって通常の道路を走行していてもタイヤ径が小さい方がふらつきやすいのと同じだと思います。
もっとタイヤ径が大きければふらつきは少ないと確信しています。試してませんが。
箱の中の配置
箱を開けてみると完成している状態ではないのですね。
ローラーが3本いきなり見えます。この3本は全く同じ仕様だそうで右も左も関係なく取り付け出来ます。
迷わなくて良いです。
▼箱の右側の空間にはネジ類とベルト、そして踏み台が入っていました。
▼ローラーを取り出して中敷を取り外すと下に土台が入っています。
モッズローラー組み立て
▼まずこんなふうに折り畳んだまま置いて左右合わせます。
minouraマークのあるほうが右側になります。
▼ローラーを組み付けていきます。
ローラーのボルトにまず平ワッシャーをつけて左の土台に嵌めます。
この写真は3本のうちの一番後ろのローラーですが、タイヤの径が小さい場合はこの位置ではなく、5cmぐらい離れてもう一つある穴の方を使った方が良いかもしれません。大径の自転車の場合ローラー間が広くても大丈夫ですが、タイヤ径が小さいものでは狭くするほうが良いでしょう。
▼ボルトが外に出たらカラー、平ワッシャー、バネワッシャー、袋ナットの順に組み付けます。
左側の取り付けはカラーが外側から入りますが、右側の組み付けのときはカラーは内側から取り付けます。
▼まずは左側の3カ所が付きました。
▼右側のローラーを土台につける前にベルトを通しておきます。
▼途中の全体像です。
▼先ほど申しましたように右側はカラーを内側からつけるのでローラーのボルトにあらかじめ平ワッシャー、カラーの順に嵌めておきます。
▼左側はボルトに平ワッシャー、カラーをつけてから土台に差し込みます。
同様に外側からカラー以外の平ワッシャー、バネワッシャー、袋ナットの順に締めていきます。
▼補強バーを取り付けますが、土台にあらかじめ軽くビスが付いていますので手で外してつけます。
このとき各パイプの中にナットが入っていますのでビスを両方外してパイプを斜めにすると動いてしまいますから注意です。なるべく水平を保ったままビスを外して速やかにつけましょう。
▼さらに注意として補強バーはバンドに潜らせなければいけません。潜らせないとベルトが干渉してちゃんと動かなくなります。
モッズローラー完成ただし調整した
▼これで一応完成です。
ただし僕の場合は自転車を載せて位置合わせのためにほぼ全部分解しました。
使用していないうちからすでに汗だくです。
▼自慢のクリーンスピードエスプレッソを載せてみます。
ホイールベースは1010mmぐらいなのですがが載せてみると前輪はちょっと出ちゃっているのと、後輪が嵌りすぎていて狭くしないといけないようです。
▼これは前輪の軸がローラーの軸より少し外側に来ていますので、ローラーの位置を穴一個分外に移動しておかないと事故の恐れがあります。
▼後輪を支えるローラーも内側にずらしたことによりややタイヤが抵抗なく回るようになります。
▼右側の土台にホイールベースの参考値が書いてあります。クリーンスピードエスプレッソだと1060mmでなんとか収まりました。
ただしこの自転車は20インチですので推奨インチサイズより外れています。
推奨サイズは24インチから700cという範囲ですので自分の場合は自己責任で使います。
いろいろある自転車トレーニンググッズでもモッズローラーの利点
- コンパクトに収納(後述)できて使わないときは邪魔にならない
- 雨の日でも夜中でも自転車に乗りたいと思ったら乗れる
- すなわち自分で立てた練習メニューを守りやすい
これは自分だけではなくこちらのサイトでも同じメリットとして述べていました。
【レビュー】ミノウラ MOZ-Roller 自宅練習には最高です | MacとiPhone備忘録
あと同じくデメリットも感じます。いわれてみればまったくそのとおりなんですがすぐ熱くなり、外で走るよりバテるのが早いという点です。
ぼくの場合映画を見ながら飽きないように気をつけつつも45分が限界でした。また次の機会には限界を伸ばしたいと思っています。
モッズローラーってすぐ乗れるのか否か
昔テレビで競輪選手がこれに乗ってトレーニングしているのを見て、「ああ、プロになるとああいうのも平気で乗れるんだ」などと思いましたが、実際に素人だとどれくらい大変なのかということです。
Amazonレビューから抜粋してくれているサイトがありましたので参考にしてみてください。
すぐ乗れた人
- 3分
- 組み立ててすぐは前輪がはずれてぐらぐらしてこんなの乗れねーよ!と思いましたが壁にもたれながら2,3分のって試しに離れてみたら乗れました!
- 普通に乗れるのに3分位。 一度試乗しているからか、初めからクリート付きのジューズで乗っても怖くありませんでした
- 10分
- 運動音痴の私でも10分程度の練習で乗れる様になりました。
- 初めてのロード購入から4ヶ月程度の初心者、運動神経は並程度ですが10分程度で壁の支えなしに乗れるようになりました
- 15分
- 最初は戸惑いましたが 15 分程度の練習で普通に乗られるようになりました。
- 20分
- ロードバイク歴2ヶ月、学生時代は体育の成績が2だったこともある私でも最初は1日20分ほどで、2日目には安定して乗れました。体力・筋力のない20代後半の女です。乗り方は皆さんと同じで壁にもたれて始めています。
- 30分
- 思いきって壁から手を離しこぎ始めコツを掴むと、意外と早く30分くらいである程度は安定してギアチェンジもできるくらいまでは乗ることができるようになれました。
- 数十分
- ミノウラの乗り方動画を見てから乗ったら案外簡単に乗れちゃうもので、壁から手を離して乗車姿勢をとる程度なら十数分も漕いでいれば乗れちゃいます。あとは集中力と持久力かな。
- 半日
- はじめは不安定でなかなか壁から手が離せませんでしたが、半日(時間にして2〜3時間程度)も乗っていたら壁に捕まらずに乗れるようになりました。バランスをとるのはちょっと難しいです。
まあ個人的なことを言うならば自転車に乗ってスピードを出そうと思う人ならばすぐ乗れるようになるのではないかなと思います。自分は何の苦もなく乗れてしまいました。
なぜ転ばないのかというのが昔から不思議なところでしたが、モッズローラーは後輪部分のローラーが自転車を漕ぐのとともに回ってそことベルトで連動した前のローラーも回る仕掛けです。それによりモッズローラー上で自転車を漕ぐと前輪も同期して回ります。
したがって難しい言葉で言えばジャイロ効果によって自転車が倒れずにいられるんですよ。言い方を変えれば普通の路面を走っているように自転車を騙しているんですな。
ジャイロ効果 – Wikipedia
実走行試験と感想
▼こんな感じです。音は多少聞こえますが、そんなにやかましいという感じでもありません。音はフローリング上だと結構気になります。(後日訂正)
タイヤ次第かもしれません。ローラーそのものはほとんど静かな印象なのですが、タイヤとローラーが擦れる音とその振動が床に伝わってなかなかの音かなと思います。
家族がリビングで寛いでテレビを見ているときなどは玄関や廊下でこれを使うのは避けたほうが無難でしょう。
家の中でどうしても使いたいと思ったら家族が誰もいないときを狙うしかなさそうです。
もしアパートあるいはそれより高級な集合住宅の場合、階下に響く恐れもあります。部屋内での使用は極めて慎重に行いましょう。
ミノウラのトレーニングマットというのが出ているようですが、あまり効果がなさそうというのも先程のサイト(ミノウラの3本ローラー モッズローラーについて – 調べて書き散らす)でも細かく述べられています。
▼いろいろなクッションを敷いたパターンで実験してくれている動画がありました。
こうしてみると皆さん音で悩まれているのかなと思います。
【追記】収納状態
収納状態は小さくなります。だいたい16インチ〜20インチのタイヤ1本程度の大きさです。玄関に置きっぱなしにするも良し、物置に毎回しまうも良しと言いたいところですが、玄関に置きっぱなしにすると嫁に怒られるでしょう。
【追記】飽きずに乗るための工夫
▼はっきりいって景色が変わらないと当然ながら飽きるのが早いし、飽きたらすぐ辞められるのでさらに続けるモチベーションの妨げになります。
そんなときはこんな感じの娯楽設備を増設しましょう。なに、投資は大した額ではありません。手持ちの何かタブレットでもスマホでもあればアームさえ買い足せばいい話です。
アームはアイパッド専用とかにせず何にでも使えるほうが長く使えるかなと思います。
例えばこんな感じの。
買おうと思った動機について
ここまで説明してあとはどうでもいいような話ですが、一応一言二言申し上げます。
- ホテルの大きな鏡で自分の姿を見て肉を締めなければと痛感した
- お金を健康の為に優先的に使うべきだと思うようになった
- 競輪選手がよく練習する3本のローラーが昔から欲しいと思っていた
- 据え置きの自転車漕ぎ装置だと収納が大変
- タイヤを外したりつけたりが面倒
- 雨の日でも自転車に乗れる
嫁がどうしても使いたいと言い出したら、または漕ぎながら退屈してビデオでも見たくなったらこういうの(アクションブリッジという名前)つけて安定させちゃおうと思ってます。
あとがき
てっきり完成状態で買うのかと思っていましたが、組み立てで1時間以上かかってしまったような気がします。
それにしてもまさか自分がこういうものを買うようになるとは考えていませんでしたが、人間わからないものですねえ。
これから毎日使うかどうかでこの3本ローラーの価値というより自分自身の価値が問われてしまいます。
無駄な物を買ったなどと誰かから揶揄されないようにしっかり使っていこうと思います。
3つに畳めるので保管もほとんど場所をとりません。いいですよ。
僕は20インチの自転車で乗ってしまいましたが、あくまで24インチ以上が推奨です。