ブロンプトンのSバッグがロードバイク風のハンドル前に取り付けるにはちょっと違和感があるということは最初から感じていましたが、自分で自分をごまかしていました。
でもやっと好みのバッグをブロンプトン風にハンドル前に、それもロードバイクのようなドロップハンドルの前に装着できる汎用的な技を編み出したのでお伝えします。
ここに至るまでに取引先の方を始めとする何人かの方々のご協力をいただきました。彼らの協力なしには今回の偉業はなし得なかったと思います。
この場で感謝の気持ちを伝えたいと思います。
特に構想から製作、そして実車での走行実験にずっと立ち会ってくださった自分にお礼をいいたい。と将来いおう。まだ作ってないので。
ということでどんなふうにやれるかです。
- Sバッグのキャリアフレームを分解する
- 自分の好みのバッグの採寸をする
- パイプの寸法を決める
- パイプを入手する
- パイプを加工する
- もとのキャリアフレームのプラスチック部分に取り付け固定する
- お気に入りのバッグに加工する
- バッグに新キャリアフレームを装着する
- 自転車に取り付け走行してみる
順を追って解説します。
ブロンプトンのキャリアフレームを自由につくる
Sバッグのキャリアフレームを分解する
1.キャリアフレームのパイプとプラスチック部分はアルミのリベットという部品でハメ殺しされています。簡単には取れませんが、アルミリベットを破壊すれば容易にパイプを外すことができます。
▼電動ドリルドライバーで真ん中をグリグリとザグルと間もなくアルミのリベットが取れる程度に緩みます。中に入っているパイプも多少傷つきますが我慢です。
▼外れたリベットはこんな形をしています。同じものを手に入れて再生するのは諦めましょう。
▼使用したドリルの径は3.6mmがちょうどよかったです。
▼こうしてパイプを外していきます。
自分の好みのバッグの採寸をする
今回取り付けようとシミュレーションしてみるバッグは広島旅行の直前に買ったTargusのリュックサックです。
これはMacBook Pro15インチも入って、なんならさらにiPadも入れて持ち運ぶことができる最小限の大きさでできていると評価できるリュックサックです。
通販で買ったのに実にちょうどよい大きさで大変気に入っております。もし駄目になったらまた買い直したいくらいです。そういうのってなかなかないですよね。
▼パイプをどんなふうに付けるか考えながら採寸します。例えば高さは460mmです。
パイプの寸法を決める
好みのバッグの採寸をしたらそれに合わせてパイプの寸法を決めます。
人に売るものでなければ適当で構わないと思いますが、仕上がったあとで泣きたくなければある程度正確に寸法を決めておきましょう。
▼縦横のサイズを決めたらパイプの切断長と曲げ位置が計算される式を表計算でつくりました。
パイプを曲げる道具は勤め先にあるものを借ります。もし曲げるRが違っていたらそこも変数を書き換えれば簡単に計算されるようにしました。
パイプを入手する
今回いちばん大変だったのがこのパイプの入手です。
ブロンプトンバッグのキャリアフレームで使われているΦ12.7mmのパイプは市場にほとんど出回っていません。一般的にアルミのパイプはΦ13mmです。
mm刻みなんです。
でも幸い取引先のつてで取り寄せてもらい入手することができました。ですからここの部分は読者の方にはあまり参考にならない情報かもしれません。
パイプを加工する
パイプのサイズを決めてパイプも入手したら加工です。
必要な道具はパイプカッターとパイプベンダーです。パイプカッターはともかくパイプベンダーはかなり大きいホームセンターでもないと売られていないと思います。
ただちょっと使うだけなら別のもので代用ということができない特殊な道具なのでこれも読者の方には参考にならないかもしれません。
▼画像はステンレスのΦ13を加工してシワができていますが、アルミのΦ12.7のパイプならシワができずに曲げられるはず。
もとのキャリアフレームのプラスチック部分に取り付け固定する
ここから先はまだ未着手です。
なぜなら先述のTargusのリュックサックだと大きすぎてこれでもドロップハンドルに付けると浮いてしまうと考えています。
この記事を執筆時点ではまだ目ぼしいバッグを物色中です。
これを付けたいというバッグを手に入れたらまた続きを書きます。
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お気に入りのバッグに加工する
▼先日バッグをAmazonで買いましてこれを改造したいと思います。本当はお気に入りというわけではなく安いバッグなら失敗しても心はあまり傷まないだろうと考えて安めのバッグを調達したのです。
▼もともとのキャリアフレームはこんなサイズなので縦にはやや大きくなるものの横幅はずいぶんと小さくなります。パイプを計算して切断します。パイプベンダーという道具で曲げます。そして完成です。縦の2本パイプはそのまま流用しました。つまり今回高さは純正と同じということです。
▼完成形でまあまあピタリのサイズに出来上がりました。あとは合体です。
バッグに新キャリアフレームを装着する
キャリアフレームをバッグに取り付けるのにマジックテープを使います。黒でも良かったんですけどなぜかこんな色を買ってしまいました。
▼いきなり完成してますが面ファスナーを縫い付けるのにそれはもう苦労です。面ファスナーを縫い付ける作業は二度とやりたくないと毎回思います。
▼いい感じに固定はできています。ただなぜ背中部分に縫い付けてしまったのか不思議です。純正のように底部分に縫えばもっと目立たなかったのに・・・
自転車に取り付け走行してみる
▼いろいろな角度から撮影してみました。
よくよく見るとあまりイケてないなあと思いますが「実用重視」ということで自分を慰めておきます。
明らかにブロンプトンのSバッグよりは空気抵抗が少なくなってその分スピードがでるはず?