息子の自転車がパンクしてしまったので直しました。
次回は息子が自分で直せるようにやり方を記録しておきます。
次回「親父、パンクしちゃったよ〜」と行ってきたら「”自転車 パンク修理”で検索して最初に出た記事を参考にしろ」と言ってやりたいのです。
用意するもの
僕はカバンの中にいつも冒頭写真の3個だけ入れています。
最低限これだけあればリペアできると考えているからです。
あと工具も要りますが、万一工具がなくてもなにかそこらにあるもので代用できるかもしれませんが、上記の3点だけは代替できませんので。
ということで
- 補修用パッチ
- 紙ヤスリ
- ゴム用接着剤
は携帯しておくということです。
あったほうが良い道具
ずいぶん前に買ったtopeakのマルチツールです。
このマルチツールの両側にタイヤのガワを固定するコテ(?)が付いています。
あと、水を入れたバケツを用意できれば確実に漏れ箇所がわかりますが、用意するのが困難または面倒な場合は音で確認するので静かなところで作業しましょう。
▼外すとこういうものです。
こういう形のものだけ100円ショップでも売っています。
絶対ではありませんが、2個あったほうが効率よく作業できます。
▼パンク修理の作業を始める前にクイックリリースのタイヤであれば車体から外してしまいましょう。
その方がやりやすいです。
タイヤチューブを外す
▼タイヤのバルブの付け根のネジを緩めて外します。
失くさないようにちゃんとどこかに置いておきましょう。
▼タイヤはペチャンコなはずなので、こういうふうにコテを一カ所差し込みます。
▼差し込んで梃子の原理でぐいっと持ち上げてリムから外側にタイヤを出します。
そのままでは反発で戻ってしまうので、小手をスポークに引っ掛けて留めておきます。
小手には大抵こういうふうにスポークに引っ掛けられるように形ができているはずです。
▼もう1個の小手を少し離れたところに差し込み同じように梃子でタイヤを外側に引き出します。
▼ある程度の範囲をリムから引き出してしまうともう反発で戻らなくなりますので10〜15cmぐらい離れたところで引き出すとよいでしょう。
▼タイヤの一部が完全に外に出たらあとは適当にやってもタイヤは簡単にリムから外に出せます。
▼タイヤの片側が完全にリムから外に出たら今度は内側に入っているチューブを引っ張りだします。
適当に手を入れてチューブを少しずつ引き出します。
そのときバルブ周辺は最後にしましょう。
▼バルブだけ残ったら外側のタイヤをずらしてバルブを丁寧にリムから外し、完全にチューブを外します。
パンク箇所の確認
▼空気入れで空気を入れていき、漏れ箇所の確認をします。
このとき水を入れたバケツを用意できれば漏れ箇所が数カ所あっても確実に検出できるでしょう。
水を入れたバケツが用意できない場合は、漏れる音で確認するので静かなところで作業しましょう。
▼水を入れたバケツには入れませんでしたが、音でわかりました。
写真中央部に裂け目が見えますね。
パンク箇所の処置
▼パンク箇所を中心にしてパッチの大きさより少し広い範囲をヤスリで擦ります。
ヤスリで擦るのは表面をザラつかせて接着剤の密着面積をより広く確保するためですよ。
▼ある程度ザラザラやったら細かいカスを吹き飛ばして接着剤を塗ります。
表面に薄く付いていれば大丈夫ですのであまりベトベトに塗らないこと。
▼指などで薄く伸ばします。
パッチの大きさより余分に塗るようにしましょう。でないとパッチの隅っこがちゃんと貼り付きません。
塗ったら表面がほとんど乾くまで約5分ほど待機です。
表面が乾いちゃったら貼り付かなくなるじゃんって思いますが、大丈夫です。
十分待ちましょう。乾かないうちに貼ると却って粘着力が落ちます。ゴムの接着ってそういうもんです。
▼待っている間にもボケーっとしていないでやることはありますよ。
タイヤの内側をさわって鋭利なものがないか確認します。ケガをしないように気をつけてそおっと触るんです。
カッターの刃とか刺さってたらタイヤのパンク修理どころじゃなくなりますから。
▼接着剤がおおむね乾いたころ、パッチの片側のアルミシールを剥がします。
このオレンジ色の方が黒い方より柔らかいのでタイヤチューブ側に貼ります。
▼パンク箇所が真ん中になるように貼ります。
場所がわからなくなったら空気をもう一度入れてみればわかるでしょう。
もう片側のビニールはまだ取らないでおきましょう。まあ取ってしまってもそれほど差し障りはありませんが。
▼貼付けたらグイグイと圧着するんですが、下があまり凸凹したところだとまたチューブが傷つく恐れがありますから場所には気をつけて行ってください。
写真のように下がコンクリートでもそおっと押せばダメージはないでしょう。
▼くっついたなあと思ったらビニールのシールをそおっと剥がします。
これで完成です。
塞がったか確認
▼ここで空気入れでまた空気を入れます。
漏れが完全に塞がっていれば今度はチューブがどんどん膨らむはずです。
もしまだ膨らまなかったら完全に塞げていないか、別にパンク箇所があるのかもしれないということです。
写真ではなぜか2カ所にパッチが貼られていますが、これはパンク箇所が1カ所でなかったということです。空気圧が十分でない状態で走るとこのように複数箇所パンクすることがあります。
収納
▼パンクがきっちり塞げたら空気を抜き、タイヤの中にチューブを収納します。
今度は外すときと反対にバルブを先に入れます。
バルブを後にしてしまうと位置がずれたときに直すのが厄介だからです。
タイヤを全周戻すのは厄介なことがありますが、外すときと同じ要領というか逆の要領で嵌めていきます。
▼すべてタイヤのなかに収納したらバルブをナットで軽く固定します。
チューブにシワがよっているかもしれないので、空気を入れてバルブとチューブが完全に落ち着いてすべて完了してからきっちり固定しましょう。
空気を入れて完了
▼空気を入れていきます。
太さによって規定圧力は違うようですが、700cの35mmタイヤなので50〜60ぐらい、あるいはもっと入れます。
規定圧力はタイヤに書いてありますから確認してからやりましょう。
参考:DOPPELGANGER® 製品サポート情報 FAQ : タイヤの適正空気圧・点検方法
▼本音を言ってしまえば指で思いっきり摘んでみてカチカチになっていればOkって個人的には判断してしまってます。
▼空気圧がOKなら空気入れを外してツマミを締めてキャップを嵌めて完了です。
パンク修理が無理ならタイヤチューブを携帯してしまうという手もあります。