半年以上前になるが大学生の息子がティファールのフライパンを買ってくれた。
その頃はぼくがほぼ毎日晩御飯の支度をしており、古くなってしばしば「こびり付く」ようになってしまったフライパンを苦労して使っていた様子を見かねてのことだった。
ティファールのフライパンなんて高そうだなと思っていたが単品で買うならそれほどでもないのだ。ただフライパンとしての持ちはどうかというと使い方次第だろう。
空焼きはもちろんダメだが、表面の油っけを洗って取りすぎてもいけないし、食洗機で洗うなどもいけないだろう。
また金属の道具でフライパン表面を傷つけるのもいけない。
それくらいのことを守りつつ使えばそこそこ長持ちして快適に料理できる道具なのではないかと10ヶ月程度たって思う。
ティファールのフライパン実際どうよって話
開封
ティファールの29cmタイプを入手した。もっと大きいのでも良かったのだがなかったと思う。これより小さいと我が5人家族では1度に料理を作れない。
これはIH非対応のタイプ。我が家はオール電化ではなく昔ながらのガスタイプなのでガスでフライパンを温める派だ。
っていうか料理を真剣にやろうと思ったらIHじゃ火力弱すぎてだめじゃねって思う。
さらにこのフライパン、中央にあるTマークのまわりにあるドットが消えたら具材の載せ頃というシグナルを表示する機能があるのだ。ただし使っていてここまで鮮明には見分けがつかないww
今までのフライパンと大きさを比べてみるとずじぶん小さい。そして右の古いフライパンはどこかのホームセンターで1000円したかしないかぐらいだったと思う。フライパンなんて消耗品という感覚はいまでもある。
ただプロの場合ちがうだろう。フライパンだろうが他の器具だろうが良いものを長く使うという感覚があるのではないだろうか。
プロじゃないけと修理して長く使うということに因むとこんなことを先日経験した。
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実際に使ってみる
この日はオムレツを作ってみることにした。なぜオムレツかというとフライパンにくっついてキレイにできるかできないかその真価が如実に現れると思ったからだ。
まずはフライパンに油を敷く。
油をフライパン全体になじませるように揺らす。そうしているうちに中央のドットが薄くなってきたような気もしないではない。
そして卵をとき、用意してあった細かな具材を載せ一気にオムレツを焼くのだ。手早い動作が求められるオムレツは道具もさることながら料理人の手際の良さが求められる。
やや固まりかけた卵の上に具材を載せ、フライパンを斜めにして揺すればずれてきて皿に落とせるようになる。さすがティファール、すこしも卵がくっつかずするすると滑っている。ちょっと具材を載せすぎた。
やや不格好ではあるがオムレツができた。これにケチャップでも載せて食べてみよう。
結論:オムレツにとって致命的なものが欠けていた
その後もう一つプレーンオムレツを作ってみたが、フライパンの上をきれいに滑るとはいえイマイチなできだ。
しかしそれよりなにより致命的なものが欠けていたことに食べてから気づいた。
結論:オムレツ作るにはバターを敷かなければ美味しくできない
そう、フライパンにバターを敷かなかったのだ。普通のサラダ油でオムレツを作ってしまった。
不味い。
こんな不味いオムレツがあったのかとちょっと意外なほどだ。たしかに多めの具材にの下味をつけていなかったし、卵にも特に塩コショウしたわけでもない。
味付けはケチャップのみという至ってシンプルな料理ではあるが、バターを敷いていればもう少し風味が良かっただろうというのは疑いの余地がない。
不味い。不味すぎる。そこそこいい値段のしたティファールのフライパンを買ってくれた息子に申し訳ないほどの不味さだった。
いくらいい道具でも手順が悪いと駄作ができてしまうという教訓を思い知った。このあと美味しくなかったオムレツも完食して肝だけでなく胃に銘じた。
1年弱使ってみての感想
肝心なことを書かずに締めくくってしまうところだったが、感想としてはどうだったか。
実に良いフライパンであるといっておこう。
冒頭でいくつか書いた注意事項を守っているというせいもあろうが、傷つけず表面の油分を完全に落とさないようにするなどということを守っていさえいれば実に使い勝手の良いフライパンであるといいたい。
値段も3000円するかしないか程度なのでとくに購入を躊躇するほどのことでもないはずだ。ほぼ毎日使うものだからこれくらいの価格は出しても良いと今なら普通に思える。
もしこれがダメになったらまたティファールを買うことだろう。これでティファールユーザーになってしまった。AppleのiPhoneと同じような感じだ。良いものに触れてしまうともう他を使うきにならなくなってしまう。
そんなのが嫌ならティファールを買うことは辞めておいたほうがいいだろう。