ブロンプトンの自転車以外でもブロンプトンのキャリアブロックを付けて走りたいという願望を果たすシリーズ企画です。
CleanspeedのEspressoにブロンプトンのフロントキャリアブロックを取り付けて走ってみました。
まだ改善点があるので直します。
やはり本家本元のブロンプトン自転車には適わないのかorz
自転車には自転車なりの構造が必要なのだということがわかった修正でした。
フロントキャリアブロックの不具合点
▼以前買ったブロンプトンSバッグを付けますが、カバンの重みに耐えきれず固定用のワイヤーがついついガタついてしまいます。
ワイヤーがガタつくことによってSバッグがどちらかに傾きハンドルの安定性が悪くなります。
Sバッグが傾いて下手をするとヘッドチューブの周りを回り始めてしまう状態です。もちろん1周してしまうなどということはありませんが、なにしろ遊びが大きくなってしまい実用に耐えきれません。
用意したもの
▼長ナット
▼廃自転車からもらったアジャスター(手前)とブレーキワイヤーの取り回しを改造してブロンプトンみたいに下から回したとき余ったESPRESSOのブレーキアジャスター
それぞれに長ナットを取り付けます。
写真をよく見るとわかってしまいそうですが、手前と奥とで長ナットのサイズが違います。
手前がM5で奥がM6です。しかも奥は最適な長さに切り落としましたが、手前は買ったままです。
ワイヤーのアジャスト機構
▼写真のようにワイヤーを2本ブレーキアジャスターの中に通し、さらにニッサチェイン 真ちゅうパーツ(サーキュラースリーブ) SY10~8用 P-979の中も通します。
そしてワイヤーの末端は適当に結び目を作って外れないようにします。
こういう構造にした理由をちょっと解説です。
ワイヤーのテンションが緩んでSバッグがぐらつくので、まずは工具なしでもワイヤーのテンションを上げられるような構造にする必要があります。
そのためにはブレーキやギアチェンジの構造と似た形にすればよいのです。
ブレーキワイヤーやディレイラーのワイヤーって手元でアジャストができるようなボルトがついていますよね?
しかもワイヤーを1本だけ通してアジャストするよりは、2本同時にボルトに通してしまえば引っぱり効果は2倍になります。
そして端末はほどけないようにサーキュラースリーブと結び目で固めてしまうわけです。
サーキュラースリーブを使わず結び目だけでもいけるかと当初思っていましたが、ワイヤーのスプリングバック(跳ね返り)が強すぎてぎりぎりの位置に結び目が作れませんでした。
したがって一旦はワイヤーを手動でできるだけ引っ張っておいてサーキュラースリーブを固定し、念のため結び目も作っておくようにしました。
結果的にはこんな風にいかにも縁起の悪い道具みたいになってしまいましたが、機能は期待できます。
▼ぐいっと手で引っ張れるだけ引っ張ってサーキュラースリーブを締めます。
既に結び目が出来ているのは片側を先に固定するためで、もう一本のワイヤーを最後に結びます。
▼ある程度テンションを張ったら真上から見てトップチューブとキャリアブロックが一直線上になるように微調整します。
▼ワイヤーの先端は危ないのでこういうもので保護します。
この形が完成です。
あとはブレーキワイヤーのアジャストをするのと似た要領でボルトを回してワイヤーのテンションを微調整します。
ボルトと長ナットが緩めば全長が長くなりますからワイヤーのテンションが上がるというわけです。
余談
▼自転車売り場でよく見かけるブレーキエンドキャップというこの部品ですが、ずいぶん高い価格です。
4個しか入っていないのに298円とか1個75円ぐらいします。
▼拡大してみるとこんな形でアルミの細い筒で片側が塞がっている構造ですが、必ずしも片側塞がっていなくても良いのではないかと思いました。
▼そこでワシが買ったのは電設売り場にあったちょい短いけど内径がほとんど同じぐらいのP型スリーブというものです。
▼パッケージには裸圧着スリーブと書いてあります。
ペンチか何かでカシメてしまえば先端が空いていようと空いていまいとほとんど一緒のような気がしてなりません。
しかもこちら20個入りで128円といったいこの値差はなんなんだ?
需要の違いでしょうか。
今日はこう思ったよ
ということで先日ブロンプトンのフロントキャリアブロックをCLEANSPEEDのESPRESSOに取り付けしましたが、まだまだ調整が必要でした。
今回の改造でつくづくわかりました。
ワイヤーで引っ張っている機構は緩むということです。
自転車の場合、冒頭でも書きましたが、ブレーキとディレイラーには必ずアジャストの機構がついていますよね。
ここでさらにわかったのは、自動車の場合はどうかというと走行中に絶対緩んではいけないフットブレーキは油圧の機構を採用しています。
そして多少の遊びも許されるパーキングブレーキはワイヤーを使っています。おそらくパーキングブレーキのワイヤーも整備のときに調整しているのではないでしょうかね。
そういうことだったんですね。