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撮影旅行のための2024年前半 自動車快適化記録

この記事は 約11 分で読めます。

車中泊を活用した撮影旅行は、写真家や動画クリエイターにとって魅力的な選択肢だ。移動の自由度が高く、撮影地へのアクセスが容易になるだけでなく、宿泊費を抑えることもできる。しかし、快適で効率的な車中泊撮影旅行を実現するには、車内環境の整備が不可欠だ。

本稿では、車中泊撮影旅行をより快適にするためのDIYアイデアを紹介する。電源確保から睡眠環境の改善、収納の工夫まで、実用的なカスタマイズ方法を解説する。これらの工夫により、長期の撮影旅行でも快適に過ごせる車内環境を実現し、創造性を存分に発揮できるだろう。

2024年前半と書いたが2023年に施工したものも含む。

ソーラーパネル固定を百均金具加工で実現

ソーラーパネルを車の屋上に載せるソーラーパネル固定金具

ポータブルバッテリーへの充電電源をソーラーパネルの接続とACCからの接続でリレーで自動切換と屋根への固定金具を百均金具加工で実現した。

車中泊での撮影旅行において、電源の確保は非常に重要である。特に、長期の旅行や電力を多く使用するカメラ機材を使用する場合、安定した電源供給が必要不可欠だ。この課題を解決するために、ポータブルバッテリーへの充電システムを効率的に構築することが有効である。

まず、ソーラーパネルを車の屋根に設置することで、太陽光エネルギーを活用した充電が可能になる。ソーラーパネルの固定には、100円ショップで入手できる金具を加工して使用することで、コストを抑えつつ、しっかりとした固定を実現している。

百均で売られていたワイヤーネットへ引っ掛ける構造のS字型の金具を加工し、シリコン接着剤で補強することで、風圧にも耐えられる固定が可能だ。←一応自己責任ということで

次に、当然ながら車のACCソケット(アクセサリーソケット)からも充電できるようにする。これにより、曇りや雨の日など、ソーラーパネルからの充電が十分でない場合でも、エンジンを始動することで充電が可能になる。っていうか基本的にはACCソケットからの充電が主電源になるんだが。

そして、これら2つの充電源を効率的に切り替えるために、リレーを使用した自動切換システムを導入する。リレーは電気的なスイッチの役割を果たし、ACCが始動したらACCからの充電にリレーが切り替わり、そうでないときはソーラーパネル側とつながり自動車を停めているわずかなスキマ時間でも僅かながらポータブル電源に充電できるようにした。

このシステムを構築することで、以下のメリットが得られる:

  • 天候に左右されない安定した充電が可能←ソーラーだけに頼らないという意味
  • 車のバッテリー消耗を最小限に抑えられる←停車中はポータブル電源を使う前提
  • 電源管理の手間が大幅に削減される←以前は停車時にいちいち端子を繋ぎ替えてた
  • 長期の車中泊撮影旅行でも十分な電力を確保できる←ポータブル電源の容量次第ではある

DIYで実現する場合、電気回路の基本的な知識が必要だが、やる気さえあれば調べながら比較的容易に実装できる。また、安全面を考慮し、過充電防止や短絡保護などの機能を持つ充電コントローラーを使用することをおすすめする。たぶんまともなポータブル電源なら組み込まれてる。

後部座席USBを左右に設置→後部での充電のための電源確保

撮影旅行中は、カメラやその他の電子機器の充電が頻繁に必要になる。後部座席にUSBポートを左右に設置することで、便利で効率的な充電環境を整えることができる。

このDIYプロジェクトを実施する際の手順と注意点は以下の通りだ:

1. 適切なUSBチャージャーの選択:

車載用の高出力USBチャージャーを選ぶ。最近のカメラや携帯機器は急速充電に対応しているものが多いので、QC(Quick Charge)3.0やPD(Power Delivery)に対応した製品を選ぶと良い。

▼AliExpressで買ったがこれは最低限のケーブルもついているのでお手軽かと思う。

2. 配線作業:

車の後部座席付近にある12V電源から配線を引き出す。この際、車の内張りを一部取り外す必要があるが、専用工具を使用して慎重に作業を行う。配線は車の振動で損傷しないよう、適切に固定することが重要だ。

▼内張り剥がしもAliExpressなら頑丈なのが安く入手可能だったりする。

3. USBポートの取り付け:

左右のドア付近や、センターコンソールの後部など、使いやすい位置にUSBポートを取り付ける。取り付け位置によっては、プラスチックパネルに穴を開ける必要があるかもしれない。この場合、慎重に作業を行い、端をきれいに仕上げることが大切だ。

自分はプラスチップの内張りに穴を開けるのはかなり抵抗があるのでみっともないとは思うが内張りから配線を出してダラリとぶら下げただけの状態だ。
後部座席左側のUSB電源後部座席右側のUSB電源

4. 回路の保護:

過電流保護のためのヒューズを必ず組み込む。これにより、短絡や過負荷から車の電気系統を守ることができる。←自分は入れてない。ちょっと危険かも。在庫はあるのでいずれ噛ませる。

5. 動作確認:

すべての配線が完了したら、各USBポートで実際に機器を充電できるか確認する。電圧や電流が適切かどうかもチェックする。

当初、助手席下に置いてあるアクセサリソケット拡張にACC→USBアダプターをつけてそこに3MぐらいあるUSBケーブルをつけて後ろまで伸ばして実現しようとした。ところがUSBケーブルは長すぎると電力が減衰するようで思うようにガジェットを充電できなかったのでできるだけ後ろまで12Vのまま伸ばすのが吉だ。

このDIYにより、以下のメリットが得られる:

  • 複数の機器を同時に充電可能
  • 後部座席での作業効率が向上
  • 長時間の撮影旅行でもバッテリー切れの心配が減少←後部座席ですぐUSBポートに手が届くから
  • 車内での電源確保が容易になり、作業スペースの自由度が増す

上記なんか同じようなことを書いている節もあるがとにかく便利なんだ。

ただし、車の電気系統に手を加えるため、経験がない場合はカーショップなどの専門家に相談するか、インターネットで適切なガイドを参考にすることをお勧めする。また、車種や触る場所によっては保証が無効になる可能性もあるため、事前に確認が必要だ。

DIYした結果、つねにUSBのポートがある場所が決まっているのと、そこからケーブルを伸ばしておけば後部座席に無造作に置いたカメラにでも容易に充電できるのがマジで気に入った。

イレクターパイプベッドからコットによるベッドへ合理化

車中泊イレクター自作ベッド車中泊用コット

車中泊での快適な睡眠環境は、長期の撮影旅行を成功させる鍵となる。従来のイレクターパイプを使用したベッドシステムから、よりコンパクトで設置が容易なコットベッドへの移行は、車内スペースの有効活用と快適性の向上につながる。

イレクターパイプベッドの課題:

  1. 設置と撤去に時間がかかる
  2. 収納時にもかさばる
  3. パーツが多く忘れ物のリスク

コットベッドのメリット:

  1. 軽量でコンパクト
  2. 設置が簡単で迅速
  3. 収納時のスペースが少ない

コットベッドへの移行手順:

1. 適切なコットの選択:

車内の寸法に合わせて、折りたたみ式のコットを選ぶ。耐荷重性能や快適さを考慮し、高品質な製品を選ぶことが重要だ。参考→車中泊用ベッド、手作りから0円コットへの転換劇

2. 車内レイアウトの検討:

コットを設置する最適な位置を決める。通常は後部座席を倒し、その上にコットを設置することが多いが、車種によっては工夫が必要かもしれない。

3. 固定方法の考案:

走行中の安全のため、コットを車内にしっかりと固定する方法を考える。ベルトやフックを使用して、既存の固定ポイントに取り付けるのが一般的だ。→軽いから置いておくだけでもほぼ大丈夫(自己責任)

4. 快適性の向上:

コットの上に薄型のマットレスや寝袋を敷くことで、さらに快適な睡眠環境を作る。

5. 収納スペースの確保:

使用しないときのコットの収納場所を決める。多くの場合、折りたたんで車内の隅やルーフボックスに収納できる。

6. テスト使用:

実際に車内で寝てみて、快適さや安定性を確認する。必要に応じて調整を行う。

このDIYによる利点:

1. 車内スペースの有効活用:

コットは使用時以外はコンパクトに収納できるため、日中は荷物スペースとして使用可能。

2. セットアップ時間の短縮:

イレクターパイプベッドと比べて、コットの場合、設置には数分かかるだけ。これによりイレクターベッド設営ではかなりかかっていた時間が劇的に減らせ、リラックスタイムを増やせる。

3. 柔軟性の向上:

コットは軽量で持ち運びが容易なため、気が向けば車外でのキャンプにも使用可能。

4. コスト削減:

長期的に見ると、イレクターパイプやベニヤ板などの材料費を節約できる可能性がある。

注意点:

  • コットの耐荷重性能を確認し、使用者の体重に適したものを選ぶこと
  • 車内の温度管理や換気に注意を払い、快適な睡眠環境を維持すること
  • 長期使用による劣化に注意し、定期的に点検・メンテナンスを行うこと。

このように、イレクターパイプベッドからコットベッドへの移行は、車中泊撮影旅行の効率と快適性を大幅に向上させる有効な方法だ。個人の需要や車種に合わせてカスタマイズすることで、より理想的な睡眠環境を作り出すことができる。

壁穴にM5リベットナット固定でなにかつけられる

車内の拡張性が大幅に向上

例としてタブレットホルダーを取り付けしてみた。またリアゲートにもリベットナットつけてワイヤーネットを固定しリアラゲッジに置いた折りたたみ自転車でリアゲート内張りの傷つき防止を図った。

N-BIX天井にリベットナット取り付けてタブレットホルダー取付N-BIXバックドアにリベットナット取付

車内のカスタマイズ性を高め、様々なアクセサリーを簡単に取り付けられるようにすることは、車中泊撮影旅行の利便性を大きく向上させる。M5リベットナットを使用した固定システムは、この目的を達成するための効果的な方法だ。

リベットナットとは:

リベットナットは、薄い金属板や樹脂パネルにネジ穴を作るための部品だ。片側からの作業で取り付けられ、強固なネジ止めポイントを提供する。

M5リベットナット固定システムの利点:

  • 高い汎用性:様々なアクセサリーを取り付け可能
  • 強固な固定:振動や衝撃に強い
  • 車体への損傷を最小限に抑える

実施手順:

1. 取り付け位置の決定:

車内の壁面や天井、リアゲートなど、アクセサリーを取り付けたい場所を選定する。すでに穴のあいている場所は決まっているのでそこからどこにアクセサリーを配置したいか想像しながら位置決めする。

2. リベットナットの取り付け:

専用のリベットナット取り付け工具を使用して、M5リベットナットを穴に固定する。しっかりと固定されていることを確認する。ねじ込み式の工具よりペンチ式の工具のほうが確実に取り付けできるのでおすすめだ。

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3. アクセサリーの取り付け:

リベットナットにM5ボルトを使用して、様々なアクセサリーを取り付ける。例えば:

  • タブレットホルダー:車内での作業や娯楽に便利
  • 収納フック:カメラバッグや衣類の吊り下げに
  • LEDライト:夜間の作業や読書に
  • 小型棚:小物の収納に

具体的な応用例:

N-BIX天井にリベットナット取り付けてタブレットホルダー取付N-BIXバックドアにリベットナット取付

タブレットホルダーの取り付け:

  1. 運転席と助手席の間の壁面にリベットナットを取り付け
  2. 調節可能なタブレットホルダーアームを選択
  3. ホルダーアームをM5ボルトでリベットナットに固定
  4. 角度や位置を調整して最適な視聴位置を確保

リアゲートのワイヤーネット固定:

  1. アゲートの内側の適切な位置にリベットナットを複数取り付け
  2. ワイヤーネットのサイズに合わせてM5ボルトで固定
  3. 折りたたみ自転車などの大型荷物をネットで押さえることで、リアゲート内張りの傷つきを防止

このシステムの利点:

  • カスタマイズ性の向上:必要に応じて様々なアクセサリーを簡単に取り付け・取り外し可能
  • 空間の有効活用:壁面や天井を利用して収納スペースを確保
  • 作業効率の向上:必要な道具や機材を手の届きやすい位置に配置可能
  • 車内の保護:大型荷物による内装の傷つきを防止

注意点:

  • 車の構造や安全装置(エアバッグなど)に干渉しそうな位置ではいじらないこと
  • 走行中の振動や衝撃を考慮し、アクセサリーはしっかりと固定すること
  • 定期的に固定具合を確認し、必要に応じて増し締めを行うこと
  • 車の保証や車検への影響を事前に確認すること

このM5リベットナット固定システムを活用することで、車内をより機能的で快適な空間に変えることができる。撮影機材の管理や日常生活の利便性が向上し、長期の車中泊撮影旅行をより充実したものにすることができるだろう。また、この方法は可逆的なカスタマイズなので、将来的に車を売却する際にも元の状態に戻すことが可能だ。

デッドスペースに棚

軽自動車の一番うしろの小さい窓と聞いて想像できるだろうか。

N-BOXリアクォーターウィンドウのDIY収納スペース:車中泊にも便利な自作アイデア
...

BOXタイプの軽自動車の後部座席のすぐ横に小さい窓がある。ここが微妙にデッドスペースだなあと感じていて棚を付けた。

N-BOXリアクォーターに収納作成

これが思った以上に使い勝手が良くて「人生のなかでベスト10」に入るぐらいのDIYだったことをここに明記しておく。

作り方はそんなに難しくなく、窓の周辺の枠を一旦車から外して窓の型を取る。型を取ったらその型に合わせて木材を切り出す。裏側に薄いワッシャーを回転可能なようにして取り付ける。

板の内側にはすきなように箱型のものでもいいし折り畳み式の布でもいいし取り付ける。車中泊したときなどここにちょっとしたもの、例えば自分ならメガネとか車の鍵とか財布とかを入れておくと「あれ?どこやったっけ?」がなくなり実に快適だ。

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