以前、かなり前に書いた記事で自転車に乗っていると尻が痛くなってあまり長時間走れないという旨の内容がありました。
【関連】サイクリングするとき何によって限界を感じるか
その後も尻が痛いながらも自転車好きだし、関連するブログも書いていることだし乗らないことには始まらず我慢して乗っていました。
そしてとうとう尻の痛くならない乗り方を会得したのでシェアします。これは何時間でも乗っていられる(かもしれない)乗り方ですよ。
Photo:Pelvic girdle, anterior view with labels – Appendicular Skeleton Visual Atlas, page 20 By Rob Swatski
長時間自転車に乗っていても尻が痛くならない乗り方
どこが痛くなるか
まずどこが痛くなるかということについて最初に話しておきたいと思います。
私の場合、尻は尻でも座ったときに底にある2つの尖った骨です。名前はわかりませんがその2つの骨が痛くなり長時間乗っていられない状況に陥ります。
これは昔から同じで立ち漕ぎしたりサドルに乗せる尻の位置をずらしたりして対応してきましたが、やはり長距離ライドには抵抗があるままでした。
この尖った2つの骨は坐骨というらしいです。この坐骨の突端がサドルと長時間当たっていて痛みを感じるのです。
しかし長時間自転車に乗っていても痛くならない人がいるのは確かです。違いはなにかといろいろ調べました。
ラジオのミラクルサイクルライフにメールを出して疋田さんに質問をしましたが多くのお便りの中に埋もれてしまったでしょう。またYahoo!知恵袋なども見て調べました。
自分でも乗り方を工夫しました。そしてわかりました。
痛くならない乗り方
それは自分の考えと逆の乗り方でした。自分は今まで猫背の姿勢で自転車を漕ぐべきではないと思っていました。しかしそれは誤りだったのです。
よくかっこ良くスポーツ自転車に乗っているプロ選手の方々の写真を見ることがありますが、彼らははっきりいって猫背の姿勢で乗っています。
そう、猫背のほうが自転車に乗る姿勢として正しいのです。
ただ単に猫背というのでもありません。それはどこかの知恵袋に書いてあったかもしれませんが「腹でバスケットボールを掴むように座る」というものです。
そうなんです。腹でバスケットボールを掴むつもりでサドルに腰掛けると自然に猫背になりますよね。さらに腕は真っ直ぐではなくやや曲げます。
実は腕をまっすぐ伸ばして乗ると尻の方に体重の大部分が来ていたようなのです。それを腕を20度〜30度程度にやや曲げると腕にも体重がかかるように感じます。
腕に体重を感じるということは尻への負担が軽減されているということです。今までは腕をまっすぐ伸ばして自然に腕は楽をしようとしていたともいえます。尻はサドルに腰掛けているので楽なはずだし、腕にも負担は掛けたくないという気持ちが本能的に働いていました。
つまり腹でバスケットボールを抱えるような体勢で座り、腕はやや曲げて体重を少し受け止めるという乗り方が尻の痛くならない乗り方であると会得したのです。
意識してこの乗り方をするようになってから尻の痛みがずいぶん軽減されたのを実感しています。
おそらく多くのプロライダーやアマチュアライダーでも長時間乗れる人は自然にあるいは誰かの指導を受けてこの乗り方を身につけているのだと思います。
しかし自分は誰にも相談できる人がおらず、ネットで調べて試行錯誤でなんとか生み出しました。
もしかしたら間違っている乗り方かもしれませんが、とりあえず痛みが軽減されているのは事実なのですからまあ良いんではないでしょうか。
さらにひとつ、これもネットで知ったのですが、信号待ち等で止まるときにはサドルから尻を下ろして足のみで立つというのが大事みたいです。
ついつい横着してサドルに尻を乗せたまま片足それも左足を地面に着くことが多かったです。そのせいか痛くなる側も左のほうが顕著でした。これも止めにします。
信号待ちなどでの停車時にはサドルから降りるということも大切です。
今日はこう思ったよ
こうしてネット情報を参考にしながら自分で試行錯誤して編み出した尻の痛くならない乗り方ですが、あと痛くなりにくいサドルとかパッド付きパンツとかなどの方法もあると思います。
ただしサドルはまだ未経験ですが、パッド付きパンツはあまり効果があるような気がしません。パッドも体重で潰れてしまえば意味がありません。
それより上述の姿勢を維持して走れれば結構航続距離は伸ばせると思います。
自転車に乗るのは好きだけど尻が痛くて長時間耐えられないと私のように思ってた方は試してみてください。
【20160526 追記】
何日か通勤で連日十数キロ走ってみてやり方を試してみてやや有効ではないかと思った方法があります。
それはレーパンを履いているということが前提ですが、お尻をややサドルの後ろに一旦載せてからお尻を引きずるように前にずらすのです。そのときレーパンはサドルとの摩擦でもとの場所に残すイメージです。
そうするとレーパン内のクッションがちょうどお尻の痛む部分の下に来て同じ座り方でも痛みが緩和されました。なかなか使える手ではないかと思いました。
痛くなってくる前にやったほうがいいでしょう。少しでも尻の痛みを遅らせるために、サドルのやや後ろに座って前にズルっとずれるように。ただしそのとき前にある息子が一緒に引っ張られて尻の下に巻き込まれないように予め位置を調整しておきましょう。
そうすればしばらく乗っても大丈夫ではないかと思います。紳士の方は是非お試しあれ。