先日何年ぶりかで車中泊した。自分のブログを調べたら最後に車中泊したのは2016年のことだった。
自宅から日帰りで行ってくるのはちょっときついかなっていうところに行きたかったので週末を利用して1泊で行ってきたわけだがつくづく車中泊って物好きだよねって思った。
それで車中泊について以前の記事よりさらに考察を深めたのでここに記録しておく。誰かの参考になるだろうか。
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普通の自動車での車中泊ってぶっちゃけどうなん?
金ないんか?
まずこれだよね。自分は3列シートのミニバンから軽自動車に買い替えたから金のなさを如実に体現しているとしても世の中にはそういう人ばかりでもあるまい。
でもだいたいはこれじゃないのかな。たぶん偏見だろうけど。ブログに勝手に書いてるから無事だがSNSにこういう事書いたら袋叩きにあうかも。
金があればホテル
金があればホテルに泊まりたい。
いちいち寝床の準備とか椅子を平らにするとかやりたくない。車内で食事してこぼして車内が汚れたり匂いが残ったりするっていう不運とも無縁なホテルに泊まりたい。
金があればキャンピングカー
金があればキャンピングカーも利用したい。ある意味ホテルより金かかるかもしれないけど。
ホテルはそのときだけ金払えばいいけど、キャンピングカーって使ってないときでも金が発生するからね。維持費が。
使えば使ったで快適だろうけど維持費&自分でメンテナンスもしなきゃならないから欲しいとは思うけど現実的に考え始めるとう〜んて唸るばかり。
キャンピングカーを買うときは家を手放すときとバーターだと個人的には思ってる。
金があればプライベートジェットで日帰りww
さらに金があればプライベートジェットで日帰り旅行でもいいかも。
思い立ったら空港まで行って飛んで、目的地で観光して夕方帰って自分ちの布団で寝るっていうのが何よりの贅沢な旅行じゃないのかと思う。
相当金が必要だが。
とにかく目下のところ金がないわけです。2020年12月にN-BOX買っちゃって金欠状態がしばらく続くはずで。
4年払いだからすぐ4年なんて経つだろうがそれまでは耐え忍ぶ。
車中泊について考察した結論
大真面目にやろうとすると金も時間も手間もかかる
ホテルに泊まるより安上がりで、予定も気ままで良いなどという意見がおそらく大多数なんだろうけど、それなりに快適な装備で臨もうとするとやっぱり金はかかるし、時間と手間も相当かかるものだ。
本当に好きじゃないと続けられないし、決してホテルより安いとも言い切れないのではないか。
キャンピングカーよりは安い
キャンピングカーと比べたら圧倒的に安上がりであることは間違いない。
何しろキャンピングカーみたいなことを自分の自力でやろうというのが車中泊というようなものだから。それにキャンピングカーも松竹梅あるとはいえ快適さは椅子の上に寝る車中泊を遥かに凌駕する。
高価な車が寝床になってるだけのことはある。
周囲から奇異な視線
またキャンピングカーならともかく一般車での車中泊をすると奇異な視線を浴びることもときには覚悟が必要だ。
なぜなら世間一般の常識というか社会通念からややずれているかもしれない行為がそこかしこで見られるから。
だから車中泊なんぞ行うときにはなるべく目立たないように周りの駐車している一般車に溶け込むように行うべしだ。
慎むべき奇異な行動として以下のようなものが考えられる。
- いきなり洗濯もの干し
- オープン調理
- トイレの水道で食器洗い
- 車から煙モクモク
車上での焼き肉はロマンではあるが冷静に考えたら車内が臭くなって後悔すること間違いない。
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車中泊ネタで食ってる人
車中泊ネタをYouTubeなどの動画サイトに定期的に投稿してそのネタで食ってる(と思われる)人はいる。
ライフスタイルそのものがコンテンツとしてお金を生んでいるのは羨ましい。もはや切り売りではなく富の再生産が行われている。そういうスタイルに憧れるが現実にはかなり運も実力も兼ね備えた人だけに与えられた特権だ。
ついでにいうと何人もいるそういう車中泊ネタを食い物にしているYouTuberのなかで顔出ししないしゃべらないで黙々となにか作業なりなんなりしているところを流している動画を見るけどあれは嫌い。
多少滑舌が悪かろうと語彙が豊富じゃなかろうとしゃべってくれないとこっちもずっと画面を凝視していなきゃならない。こっちだって忙しいんでい。ずっと画面見てるなんて悠長な人生送れる人向けだよねあれは。
車中泊における装備についての考察
さきほども述べたがキャンピングカー買うよりは安いというのは間違いない。ただキャンピングカーより安いからといってあまり不自由さを感じたくはない。
それなりに金を少々、時間も少々、手間は大いにかけて快適なものにしたいとは思う。
食うことの考察
カセットコンロの利用について
やたら使うとやばい
カセットコンロが車中泊調理の定番ともいえるだろう。だが危険だから却下だ。
絶対にやめるべしとは言い切ることはやめておくが、極めて危険だ。キャンピングカーだったら車内装備が難燃素材でできているし、そもそも難燃素材で作るのが法令で義務づけられているが、一般の車両では難燃素材とは限らない。
だから万一ほかに燃え移ったらと思うとぞっとする。過去にそういう装備を自分の車に取り付けたことはあるのだがやはり専用設計されたキャンピングカーには到底及ばない。
オートキャンプ場なら可
オートキャンプ場でカセットコンロを使って、車内ではなく車外で調理するのならまったく有りだ。
そういう場所であるし、車外なら安全だろう。オートキャンプ場とはいえ車内で火を使うことには自分としては抵抗ある。
酸欠と一酸化炭素中毒に注意
どうしてもやってみたいということなら十分な換気をすることだ。
ただしなんちゃって換気扇は危険だから要注意のこと。自分も以前車中泊したときのためにと窓に着脱できる簡易的な換気扇を作って記事も動画も公開したがほとんどネタだww。実用性は乏しいと認める。
食材の選定について
食材を保冷するための装備
まずはクーラーボックスがあったら良いと誰しも考えるがこれはこれで場所を取る。大きめの車なら良いが軽自動車だと狭い車内がさらに狭くなる。
そして生魚を入れていると匂いがくさい。おそらく釣り好きな人は車中泊&釣り&その場で調理とかっていうのがセットになったレジャーで楽しむのであろうが生魚は慣れないと強烈だろう。
それと生肉もイメージとして強烈だ。生肉を現地調達しても数十分以内に調理するのでもない限り一旦は保冷庫に入れておく必要がある。
そして火が必要だ。さきほども述べたようにカセットコンロないし似たような設備が必要でどうにもならない。
詰みだ。
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缶詰を食べる
缶詰なら調理済みだから缶切りさえ準備しておけば手軽なことこの上ない。ただしちょいと虚しい。いやかなり虚しい。
少し虚しさを解消するためには暖かい状態で食べたくなる。そうなると電子レンジかお湯が要る。電子レンジは巨大なバッテリーが必要だし、お湯で温めるとなるとカセットコンロないし似たような設備が必要になる。
詰みだ。
レトルト食品を食べる
これも冷たいまま食べると限りなく虚しい。俺は今なにをやっているんだろうとふと我に返り茫然自失し、家に帰ってすぐ布団に潜り込みたくなる。
それを避けるためにはお湯または巨大バッテリーと電子レンジが要る。
詰みだ。
飲み物を飲む
これは飲みたくなったら都度買えば常に適温で飲める。
それに買い置きしておくと場所を取るが、都度買うぶんには場所を取らないので合理的といえる。
詰まない。
寝ることの考察
寝るために車内の凸凹をできるだけ平らにする必要がある。その手段を大きく分けると簡易マット作戦かフルフラット作戦かということになる。それらについて考察する。
簡易マット
圧縮マット
市販されている圧縮タイプのマットはレビューを読むとかなり良さげだ。我慢すればなんとか寝られるのではないかという気がしてきてまた性懲りもなく車中泊しにでかけてもいいかなという気持ちにさせる。
いずれ自分も買おうと考えている。
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【追記】買った。
布団持ち込み
普段寝ている布団を車の中に持ち込むという方法もなくはない。これはかなり快適に寝られることと思う。多少凸凹したシートの上に置いても布団の厚みと弾力がそれを多少いや十分吸収してくれるのと、普段と同じ布団という安心感が精神的にもリラックスと安眠へ導いてくれる。
これは経験済みだ。
一点障害があるとすれば車に運ぶのも家に戻すのも面倒ということだ。かなり面倒だ。車庫付きの1軒屋に住んでいる人ならやってできなくはないが、タワーマンションに住んでる人では詰みだ。
もっともタワーマンションに住んでる人と車中泊というキーワードがそもそも結びつかないが。
フルフラット
簡易マットや布団持ち込みよりさらに快適になることが期待できるのがフルフラットキットだ。かつて自分が三菱デリカスペースギアという車種に乗っていたときもサードパーティ製で売られていたのを思い出す。
フルフラットキットは重い
フルフラットキットは確かに車内が真っ平らになって寝るときに快適になるであろうことは間違いないのだが、何しろ重い。
鉄骨と板でできているので重い。買ったこと無いが。
重いということは剛性が高く安定性が良いということでもあるので悪いことばかりではないが、燃費に響きそうだ。
もっとも車中泊云々を考えている人は燃費という概念はとうに頭から吹っ飛んでる。
フルフラットキットは収納に困る
これが致命的な欠点だ。車内全体をフラットにするにはそれなりの体積のある商品であり、ドライブ中には車内のどこかしらに置いておかなければならない。
それだけ狭い自動車の室内を圧迫する。また帰宅したらしたで車内から出したら物置なりなんなり収納しておく場所が必要だ。
常に車内に置いておくという人もいるかもしれないが、日々車中泊で暮らしている風来坊でもないかぎり邪魔な存在なのではないだろうか。
ふらりとでかけて車中泊といっても常に臨戦態勢
なんとなくこんなイメージを抱く。
要するに大げさなんだな。鉄骨と数枚の板を車内に積むかして出かけるということはどこかで泊まるぞっていう覚悟のもとに出発するわけだ。
なんか臨戦態勢って感じ。
本当はもう少しカジュアルに楽しみたいのだがそれはそれで贅沢な悩みかもしれない。
フルフラットキットはちょっと高額
キャンピングカーに比べたらかわいいものであるがまあまあの金額だ。
ちなみにいくらかというと6万円前後。N-BOXに限らないがどうもみんな品切れのようで現在どれほど車中泊がブームかっていうのがわかる。
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正直ここまで払ってまで欲しいとは思わない。風来坊になれればなってもいいなとは思うが現在風来坊ではないので使用頻度は極めて低いと思うから。
風呂についての考察
風呂のある道の駅だったら問題ないだろう。
道の駅でなくとも今なら日本中にスーパー銭湯のようなものがあるから風呂に入りたければすぐ入れるとは思う。
だが別の問題がある。自分の体を洗うのとは違うほかの衛生の問題だ。感染症が流行っていると公衆浴場の利用を躊躇する力が働くだろうから銭湯はやめておこうと考える人が増えるだろう。
そうなるとシャワー付きのキャンピングカーが売れるようになるんだろうな。
過ごすことの考察
テーブル
最適なテーブルが無い
自分も車中泊に限らず車内で過ごしたときに便利なようにテーブルを物色していた時期があったが本当に合うのがない。
理想をいえば新幹線のテーブルで運転席の背もたれに普段はぴったりくっついていて使いたいときにフォールディングして使えるあれだ。新幹線のテーブルのような収納性が理想だ。
だがない。
車中が狭くなっていやだ
理想的なテーブルがないとなると常にそこにあって存在感があるテーブルを配備することになるが、そうなると車内が狭くなる。
嫌だ。だからできるだけコンパクトになって使いたいときにだけ広げれば使えそうなテーブルを現在装備している。←やめた
追記・・・自分で作った。
何して過ごすか?
自家発電?
車中泊したとして車内で何をして過ごすのか。そのひとつは自家発電を思いつくが自分で自家発電してもバッテリーが貯まるわけではないのであまり意味はない。
頭は冴えて賢者モードになるけどその冴えた頭で次になにかクリエイティブなことでもしないと意味はない。ただ虚しくエナジーとタンパク質とティッシュを消耗するだけだ。
それに携帯電話のネットが使い放題じゃないとパケ死する恐れがありマジでどこか人気のない森で迷ったときパケ死だけじゃ済まない恐れがあるから注意だ。
ちなみにパイオニアのルーターは走行中じゃないと使えないので車中泊しながらこれを使って自家発電を楽しめないので詰む。ww停車後30分以内に果てれば大丈夫だけど。
次の行動の計画
真面目な話、やるとしたらこれだろう。
せっかく誰にも邪魔されない時間が作れたのなら翌日も有意義に過ごせるよう次の計画を練るのがベストな過ごし方だ。
自家発電なんてやってる場合じゃねえ。
電気についての考察
電気は必要だよね。
ポータブル大型バッテリーがほしい
大型バッテリーがあるとなにかにつけ便利だ。何より自家発電しなくていい。しつこい?
それより難点もある。置き場に困るんだな。大きければ当然容量が多くて便利ではあるが軽自動車なんかだと1人余計に乗車しているようなもんだ。役に立たない1人よりバッテリーだったら大いに役立つから我慢するか。
とにかく大型バッテリーは便利だが場所を取る問題と重量の問題がつきまとう。それらを克服できればあとは予算が許せばデカイの買えば便利に使える。
スマホの充電なんて何十回もできるだろうし、お湯を沸かすとかもできるだろうから先程詰んだ話のレトルトカレーだったり缶詰だったりを美味しく食べることができる期待が持てる。
【追記】買った。
ディープサイクルバッテリー
ディープサイクルバッテリーというのは大型バッテリーの仲間ではあるんだけどポータブルバッテリーとはちょっと違う。
見た目は普通の自動車用バッテリーだが、普通の自動車用バッテリーと違って空っぽになるまで使い切ってもまた再生できるというすぐれものだ。それだけに価格も高い。
で、どちらにしても置き場がないという問題に直面する。キャンピングカーなんてのはちゃんと専用の置き場を確保して設計している場合が多いが、車中泊したい自分も含めたパンピーが使おうとすると付随する設備(専用充電器やらちょっとした配線加工やら)をがんばらなければならない。
そして充電中には水素ガスが出るからカセットコンロとは排他的だぞ。中には水素ガスが出ないものもあるかもしれないが、ちゃんと充電中のガス発生に備えた配置にしないと危険が伴う。
この話はかなり奥が深いので詳細については検索して欲しい。
電気使って湯沸かしとか炊飯とか
さきほど述べたポータブル大型バッテリーがあれば湯沸かしとか炊飯とかできる可能性が広がるのでかなり便利だ。
もっとも価格が10万近くするし、電気式であまりキャンプ用の湯沸かし器とか炊飯器とか買ってるとどんどんお金が飛んでいく。
夢は広がるが普段の生活レベルがシュリンクしないように気をつけよう。それってオレか?
なければ我慢できる
大型バッテリーなど用意しなくとも飯は食おうと思えば食える。
そこらのサービスエリアやら食堂で済ませてもいいし、コンビニ弁当やらおにぎりやらを車内で食べてもいい。
要するに煮炊きの用足しにしなければバッテリーなんて大型である必要はない。モバイルタイプで十分可能だ。現に自分は車に10個近くのモバイルバッテリーを常時充電状態で積んでいる。だからいつでも車中泊したいときはスマホその他ビデオカメラやドローンやらの充電と車内USB電灯には困らない。
【追記】冬には電力をあまり食わない電気掛式毛布などで暖を取りたくなるがそんなときにはポータブル電源があるとよい。
まとめ
30年ぐらい前から車中泊について常に考えてきたが今は100均商品でUSB電源によるLED電灯なんかも充実しているし、ポータブル大型バッテリーもそこそこ品数も多く値段もこなれてきて以前に比べたら車中泊というものがしやすくなった。
それに昔は車種別のフラットベッドキットなんてほとんどなかったが、今はメジャーな車種ならほとんど対応したものが売られていていかに車中泊がブームかということが窺える。
ハードはかなり揃ってきた感がある。
【関連】寝床は完成した