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川越まで40kmのサイクリング 体力ないと遊ぶのも不完全になる話

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川越駅にて輪行

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サイクリストの挑戦:川越への自転車旅

自転車愛好家の間で人気のある「チャリカフェ」。その常連たちは、長距離を走破してカフェに立ち寄り、その場で旅の記事を書くというハードなスタイルを貫いています。彼らの姿に憧れ、私も同じように挑戦してみましたが、その難しさを身をもって体験することになりました。

ある晴れやかな日、私は川越まで自転車で走ることにしました。東京から川越までは直線距離で約40キロメートル。往復となれば80キロメートル以上の道のりです。これは一般的なサイクリストにとっても決して軽くない距離です。

朝早くに自宅を出発し、都心を抜け、埼玉県に入ります。最初のうちは爽快な気分で、周囲の景色を楽しみながらペダルを漕いでいました。しかし、距離を重ねるにつれて、徐々に疲労が蓄積されていきます。

川越に到着したときには、おそらく既に40キロメートル以上を走破していました。普段から自転車に乗り慣れているつもりでしたが、この距離は私の想像以上に体力を消耗させるものでした。川越の街並みを楽しみたい、歴史ある建物を見学したいという気持ちはあるものの、体は正直に限界を訴えていました。

「せっかく川越まで来たのだから、もっと観光したい」という思いと、「もう昼寝をしたい」という疲労感が心の中で葛藤します。結局、体力の限界を認めざるを得ず、川越に到着しただけで満足し、観光はほとんどせずに帰路につくことにしました。

この経験を通じて、私は「弱虫ペダル」というマンガのタイトルの真意を理解したような気がしました。このマンガは自転車競技を題材にした人気作品ですが、私のような一般のサイクリストこそが「本当の弱虫ペダル」なのではないでしょうか。40キロメートルを走っただけで限界に達し、最高速度も時速25キロメートル程度しか出せない。これこそが多くの一般サイクリストの現実なのです。

体力の限界は、旅の楽しみ方にも大きく影響します。十分な体力があれば、目的地に到着してからゆっくりと観光を楽しむことができます。しかし、体力を使い果たしてしまうと、せっかくの旅行も中途半端なものになってしまいます。今回の川越行きは、この事実を痛感させられる経験となりました。

川越駅での輪行準備

川越駅にて輪行輪行

帰路に着く前に、自転車を電車に乗せるための「輪行」準備をする必要がありました。川越駅で、この準備に適した場所を見つけることができました。駅の一角にある、柱と公衆電話ボックス、ガードレールに囲まれたスペースです。このエアポケットのような空間は、他の乗客の邪魔にならず、ゆっくりと作業ができる絶好の場所でした。

輪行準備には一般的に時間がかかります。特に初心者や疲れている状態では、30分かかることも珍しくありません。しかし、このスポットなら、時間をかけて丁寧に作業しても誰にも気兼ねすることなく準備ができます。今回見つけたこの場所は、今後川越を訪れる際にも重宝することでしょう。(二度と使うことはないでしょう)

幸いなことに、今回の輪行準備は予想よりもスムーズに進み、30分弱で完了しました。折りたたみ式のミニベロを使用していたのだから、30分どころか5分で済んでも当たり前でした。無事に自転車を輪行袋に収納し、電車に乗って帰宅の途につくことができました。

しかし、疲労と予期せぬトラブルが重なり、思わぬミスを犯してしまいました。輪行準備の過程で、自転車の泥除けが外れるというハプニングに見舞われたのです。このトラブル対応に気を取られ、さらに体力的な消耗も相まって、重要な物を忘れてしまったのです。

後になって気づいたのですが、輪行袋を入れていた巾着袋をその場に置き忘れてきてしまいました。この巾着袋には、次回の輪行に必要な道具も入っていたため、その損失は大きいものでした。もし誰か川越駅を訪れる機会があれば、この忘れ物を探してみていただけないでしょうか。奇跡的に見つかり、私の手元に戻ってくれば、それはまさに「ブログの力」を信じざるを得ません。→戻ることはなかった・・・

サイクリストとしての成長と反省

この川越への自転車旅行は、私にとって多くの学びをもたらしました。まず、長距離サイクリングに挑戦する際の体力管理の重要性を痛感しました。40数キロメートルという距離は、個人的には想像以上に体力を消耗させるものでした。今後は、段階的に距離を伸ばしていく練習や、効果的な休憩の取り方などを学ぶ必要があると感じています。

また、目的地での活動を考慮した計画の立て方も重要だと気づきました。今回は川越に到着した時点で疲れ切ってしまい、街の魅力を十分に楽しむことができませんでした。次回は、途中で適切な休憩を取り入れたり、宿泊を含めた2日間の行程を組んだりするなど、より余裕のあるプランを立てたいと思います。

輪行の技術についても、まだまだ改善の余地があります。今回は予想外にスムーズに準備ができましたが、泥除けのトラブルや荷物の置き忘れなど、細かなミスも発生しました。これらの経験を踏まえ、より確実で効率的な輪行準備の方法を身につけていく必要があります。

さらに、この旅を通じて、サイクリングの本質的な魅力を再認識しました。長距離を走破する達成感、新しい土地を自分の足で探索する喜び、そして予期せぬ困難を乗り越える経験。これらすべてが、サイクリングという趣味の醍醐味なのだと実感しました。

同時に、自分の限界を知り、それを少しずつ押し広げていくことの重要性も学びました。「弱虫ペダル」のキャラクターたちのように、一朝一夕には強くなれません。しかし、一回一回の経験を大切にし、着実に成長していけば、いつかはより長距離を余裕を持って走れるようになるかもしれません。

最後に、この経験を通じて、サイクリング仲間との情報交換や経験共有の大切さを感じました。自分一人の経験には限界がありますが、他のサイクリストたちの知恵を借りることで、より安全で楽しい自転車旅行が可能になるはずです。今後は、サイクリングコミュニティにも積極的に参加し、互いに学び合える関係を築いていきたいと思います。

川越への自転車旅行は、期待通りにはいかなかったかもしれません。しかし、この経験は間違いなく私をより良いサイクリストへと成長させてくれるでしょう。次回の挑戦では、今回の反省を活かし、より充実した自転車旅行を楽しみたいと思います。そして、いつかは「チャリカフェ」の常連たちのように、長距離を走破してなお、目的地でゆったりと過ごせる体力と技術を身につけたいと思います。

サイクリングの魅力は、単に目的地に到達することだけではありません。道中で出会う景色や人々、予期せぬ出来事、そして自分自身との対話。これらすべてが、かけがえのない思い出となるのです。今回の川越行きは、そんなサイクリングの本質を改めて教えてくれた、貴重な経験となりました。

折り畳み自転車でも輪行支度がダルいことには変わりがないので少しでも楽にできるようにブロンプトン買いました。

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