戸隠神社に行ってみました。蕎麦が食べたかったのです。
神社仏閣といえば昔の人にとってはテーマパーク同然の場所です。高野山しかり伊勢神宮しかり出雲大社もおそらくしかりでしょう。
で戸隠神社もパねえテーマパークぶりです。なぜなら・・・
5箇所ぐらい参拝するべき社があって、そのうち奥社っていうのがパねえレベルで行きにくいところです。
どんなところだったか軽く写真で紹介するとともに本当に大学生レベルまたは社会人レベルなのか考察します。
戸隠神社は大人レベルらしいが情報ソースが不明
嫁が「戸隠神社は大人レベルで三峯神社が子供に見えるぐらいだって」などとまた受け売りの情報を吐くものですから調べてみましたところ確かにそんな口上がネットでもありました。
戸隠神社と三峯神社では、
まったくスケールが違う、と。
大人(戸隠神社)と、子供(三峯神社)くらい違うらしいです。
しかし!上記引用での「らしい」というところが曲者(くせもの)でどこで誰がそんなこと言ってたのか?その一次情報が知りたい。
少なくとも「戸隠神社 スケール 大人」とか「戸隠神社 スケール 小人(子供でも)」とかその他思いつくキーワードでググってみましたが裏付けとなる複数の「それらしい一次情報に近い」記事は見つけられませんでした。
したがってその「大人と子供くらいスケールが違うらしい」というのはガセネタという前提で話を進めます。
【ちなみに子供レベルの神社に何回か行った関連記事】
戸隠神社の基本情報とアクセス方法
戸隠神社の基本情報
- 住所:
中社:〒381-4101 長野県長野市戸隠中社3506
奥社:〒381-4101 長野県長野市戸隠奥社
宝光社:〒381-4101 長野県長野市戸隠宝光社2110
九頭龍社:〒381-4101 長野県長野市戸隠
火之御子社:〒381-4101 長野県長野市戸隠中社2410 - 電話番号:026-254-2001(中社)
- 社務所受付時間:基本的に9:00〜17:00
- 御朱印:あり(300円、ただし御朱印帳忘れた場合400円)
- 駐車場:あり
- 公式サイト:戸隠神社について|戸隠神社について|戸隠神社
戸隠神社といえば日本でも屈指の神社らしいです。そこには5箇所主な社がありまして、中社、奥社、九頭龍社、火之御子社、宝光社とあります。
どうせ行ったら五社すべて回るべしというわけで、そういう意味ではちょっとしたテーマパークを凌駕するスケールです。
戸隠神社へのアクセス方法・行き方
説明難しいので公式サイト参照ください。
アクセス|戸隠神社
戸隠神社の由緒・御祭神・御利益
戸隠神社の由緒・歴史
天の岩戸が現在の地に飛んできて戸隠山という山になり神社を形成したとのことです。
天の岩戸にちなんでいる神社なので祭神は天の岩戸を開くのに功績のあった神々ばかりです。
戸隠神社の御祭神
奥社
- 天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)
この神は天の岩戸を開けた神様です。
中社
- 天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)
この神は天照大神を天の岩戸から外に出すための知恵を出したという神様です。
宝光社
- 天表春命(あめのうわはるのみこと)
天の岩戸エピソードでの役割は不明。
九頭龍社
- 九頭龍大神(くずりゅうのおおかみ)
九頭竜の様相の鬼が岩戸に閉じ込められ、善神に転じて水神として人々を助けたという言い伝えがあるようです。天照大神の天の岩戸エピソードとは関係ないのか。
火之御子社
- 天鈿女命(あめのうずめのみこと)
天の岩戸の前で半裸で踊った神様 - 高皇産御霊命(たかみむすびのみこと)
重大な決断をするとき天照大神より決定権のある神様 - 栲幡千々姫命(たくはたちちひめのみこと)
天の岩戸エピソードでの役割は不明。 - 天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)
天照大神の息子でニニギノミコトのお父さんである神様
戸隠神社の御利益
具体的なご利益については「神のみぞ知る」ではありますが、天の岩戸に多少関わっており、それにまつわる神様が多数祀られているということで神話好きの方には楽しいスポットでしょう。
そして深い緑の山々を眺めていればおのずとパワーがみなぎり明日への活力となることでしょう。まあそれがご利益といえばご利益とここでは断言できる精一杯です。
戸隠神社の御朱印
御朱印がマイブームになる前に行ったのでもらってません。
戸隠神社はこんな人におすすめ
遠くから行くならまずドライブを楽しみましょう。長野県民でない限り車で行けばかなり走り込めます。
また電車で行く場合もかなり走り込むのでちょっとした旅行です。
逆に近かったら行かない理由がありません。
五社すべて一日で周るには相当な時間が必要になりますから朝起きてから思いつきで行くのではなく、数日あるいは数週間前から準備をして早朝から行くとすべて廻れてすっきりします。
という自分は思いつきで行ったのですべて廻りきれませんでした。
戸隠神社の境内の様子と雰囲気
中社実際の写真
▼ここは中社前です。どうやら戸隠神社の界隈で一番賑わっているっぽい場所です。その証拠としてここのロータリーのような広場のような場所の周りだけでも蕎麦屋が数え切れないほどあります。
やはり戸隠に来たら蕎麦を食べて帰らないと。
ちなみにぼくはここらへんの混んでいる蕎麦屋で何十分も並んで貴重な時間を失う愚を避けて少し歩いたところにある蕎麦屋で美味しくいただき心も癒やされました。
上の写真の右の方にある大木は樹齢800年の杉ですって。
▼これ。こういうのが境内に3本あるそうな。っていうかこれくらいの杉がここらへんに無数にあるんじゃんなんて罰当たりなことを思ってはいけません。
▼そして数十段の階段を上がると本殿があります。砂利の地面とバックの紅葉した木々と本殿とがよく合います。
パワーいただきました。
さらに結婚式にちょうど出くわしました。神社参拝のときに結婚式に出くわすとその神社から歓迎されているという意味だとか。うれしいです。ネットで検索するとそういう迷信がいくつかでてきます。
奥社へ行く途中
さて中社から奥社へ向かいますが、なかなか遠いです。何しろ山ですから土地はいくらでもあります。どこぞの埋立地とは違いますよ。
こんな獣道みたいな道を歩いて行くこともできますが、もっとまともな道からでもいけます。
もっともすべて徒歩で行かずとも、500円で乗り放題のシャトルバスが中社そばと奥社入口の間も通ってますからショートカットできます。
ショートカットせず中社から奥社まで自分の足で歩くと約1時間かかります。ぼくはシャトルバスの存在を知らずに往路はオール徒歩で参りました。
シャトルバスで一気に移動するのは楽ですが、獣道みたいなところをてくてく歩くと▼こういう史跡が見られたりします。
女人堂跡です。昔はここまでしか女性は入ってはいけないというところです。
奥社
獣道ばかりじゃないんですけど奥社への順路どおりに歩くと入口へいけます。この入口近くにシャトルバスの停留所があります。
ちなみにこの奥社参道入口から奥社まではシャトルバスはありません。片道30分を自力で歩いて行く必要があります。
▼当日は小雨がぱらついていましたがなんとか歩けます。神社参拝で雨に振られるのも龍神が歓迎しているとかっていう恐ろしくポジティブな迷信があるそうな。
道はまっすぐ伸びていますが終わりが見えませんwww
▼ひたすら歩きます。舗装路ではありません。スニーカーで行きましょう。
▼ようやく着いたか、意外に近かったなあなんて思ったりするかもしれませんが、随神門という門でしてここから先が神域らしいです。ここの奥と手前で空気が違うという迷信がまことしやかに語られていますが、意識していなかったのでまったく空気の違いに気づきませんでした。
▼さらに進みます。道は土と砂利の混ざった感じでぜったいスニーカーじゃないとくじけそうになります。
▼だんだん上っていきしまいには石段を果てしなく登る感じ。
▼そして着いた九頭龍社です。賽銭奮発してお参りしました。
奥社ってどこなん?わかりませんでしたww嫁に言わせるとちゃんと奥社も1000円ほど入れてお参りしたそうですが覚えていませんwww
せっかく行ったのにもったいないって?何が?ご利益?そんなの期待して行くん?
結構天気が悪かったのと疲れてたのと人が多すぎてテンション下がってたのと・・・
奥社から降りる途中、風が吹いていない誰も触っていないのにぼくが通ったときに背の高い細い木が揺れました。見えない力が自分のそばを通ったら吉兆っていう神社にまつわる迷信もあるそうです。
まあとにかく神社行ってなにかあるとすべてポジティブに捉えられますから普段ネガティブなことばかり考えている人は行くと良いでしょう。
火之御子社と宝光社は省略
到着まで時間がかかったのとこれから家に帰るのにもかなり時間がかかるので残りの二社については省略してしまいました。一応、社の前だけはクルマで通れたんですけどね。
次回来ることがあったらちゃんとお参りしたいと思います。
戸隠神社まとめ
ということで大人レベルの戸隠神社に中途半端にお参りしてきた話なんですが、ここから先は四国のとあるパワースポットとの比較。
戸隠神社が大人なら・・・
2017年に金刀比羅宮にお参りしに香川県に行きました。
そのときの石段を這うように登った記憶は生涯忘れないでしょう。そのころは事務仕事中心でかなり体力が衰えていた時期とはいえ途中でやめたくてもやめられずひたすら階段を登った記憶は辛かった思い出でいっぱいです。
戸隠神社に比べたら三峯神社は子供レベルということらしいですが、戸隠神社が大人なら金刀比羅宮は棺桶に片足突っ込んだジジイレベルです。(個人的な感想)
本殿に到達するまでの辛さレベルの話ですよ。パワーのレベルの話じゃないですよ。
パワーのレベルは人それぞれ感じ方が違いますし、数値で証明できることではありませんので議論するのはナンセンスです。
それより本殿への到達難易度で行ったら断然金刀比羅宮のほうが難易度バカ高です。特に奥宮ね。
では具体的数値で金刀比羅宮に比べたら戸隠神社が子供かもしれないレベルであることを示します
以下サイトによると金刀比羅宮奥宮の標高は421メートルとあります。
1368石段を上り切って、標高421メートル、奥社に参拝しました – 金刀比羅宮の口コミ – トリップアドバイザー
これは海抜でしょうから麓の琴平町の標高を高めに見積もったとして100メートルとしても321メートル登ります。
一方、戸隠神社の奥社入口から奥社までの相対高さはというと、以下の引用サイトによると差し引き135メートルです。
1. 戸隠神社奥社入口:標高 1,215m、駐車場あり(100台程度)、アルピコ交通バスの奥社入口バス停
2. 戸隠神社随神門:標高 1,241m、ささやきの小径への分岐
3. 戸隠神社奥社:標高 1,350m、奥社より先が登山道です。
もう一目瞭然ですね。金刀比羅宮奥宮の到達難易度に比べたら戸隠神社の奥社への到達難易度は子供ちゃんレベルですわ。
ということでたとえ神の世界だろうとどこの神社が子供レベルとか天狗ちゃんになっていてはいけないという教訓を戸隠神社に行ってきて得ることができました。
おわり。